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教員著書紹介

スティーブン・スピルバーグ論

南波克行編著・大久保清朗(共著)

フィルムアート社:2013年2月

〔内容紹介〕

<リアルとアンリアル>、<戦場と夢想>、<大人と子供>の狭間で、常に世界とコミュニケーションをとってきた映画作家スピルバーグ。その複雑な作家性を多様な視点から論じた初の論集。共著者の大久保はスピルバーグ映画の主要なテーマのひとつである子供を中心に論じた「夜の暗がりの寄る辺なさとともに──スピルバーグ映画の子供たち」を寄稿している。

近世東アジア比較都城史の諸相

新宮学(編著)

白帝社:2014年2月

〔内容紹介〕

 本書は、「近世東アジア比較都城史研究会」の3年にわたる研究成果の一端を公刊したものです。日本学術振興会から、平成25年度研究成果公開促進費の交付を受けています。
 当研究会では、中華文明に起源する「都城」の近世段階における東アジアへの広がりと変容を比較考察することにより、近代に成立していらい現代世界を蔽いつつある都市(City)の淵源とその多様な展開を研究対象としてきました。
 本書は、「第一部:宮城をめぐる諸問題」と「第二部:都城空間をめぐる諸問題」からなり、日本と中国の都城研究を代表する10名の執筆者が論考を寄せています。政治史、社会史、歴史地理、考古学、儀礼研究など、さまざま分析方法を駆使した中国・朝鮮・日本の都城研究における最新の成果が収められています。
 なお、本学部の関係では編者のほかに中村篤志、渡辺健哉(1995年度卒業)の各氏も執筆しています。

映像の中の冷戦後世界 ロシア・ドイツ・東欧研究とフィルム・アーカイブ

高橋和・中村唯史・山崎彰(編)

山形大学出版会:2013年10月

〔内容紹介〕

 冷戦後の世界を記録した多くの映画が山形映画祭に応募され、上映され、そして山形ドキュメンタリーフィルムライブラリーに収蔵されてきた。
 8人の研究者がこれらの映画を通じて論ずる。

東北発 災害復興学入門 巨大災害と向き合う、あなたへ

清水修二・松岡尚敏・下平裕之(編著)

山形大学出版会:2013年9月

〔内容紹介〕

 山形大学出版会から災害復興学テキスト『東北発災害復興学入門』が刊行されました。(定価:本体800円+税)
 本テキストは、南東北三国立大学(宮城教育大学・福島大学・山形大学)が東日本大震災後の復旧・復興を支援し、新しい東北を創り上げていくために、人的交流と教育の連携を深めてきた成果として発刊されたものです。
 人文学部からは、「序論人間の復興」を下平裕之教授、「第1章災害に強いコミュニティづくり」を北川忠明教授(学部長)が執筆しています。

山形大学YU-GP 現地学習を中心にした災害復興学の実践 -「地詩学」における取り組み-

阿部宏慈・山田浩久(著)

山形大学人文学部叢書3:2013年3月

〔内容紹介〕

 東日本大震災を教訓にして,記憶を希薄化させることなく,今後の防減災を含めた復興の在り方を考えいかなければならないとの考えから,山形大学では,2011年12月15日,宮城教育大学,福島大学と共に「災害復興学」を学長の共同声明という形で立ち上げた。さらに,2012年3月4日には,「災害復興学」の立ち上げシンポジウムを開催し,県内外からの関心が高まる中で今後の動向が注目されている。
 これらの状況を鑑み,人文学部では,2012年度後期開講科目の一つである「地誌学」において,「現地学習を中心にした災害復興学の実践」と題する教育プログラムを実施した。本書は,同講義の担当者が現地視察や住民との直接対話による災害復興学の実践過程を報告するものであり,学生の事後レポート82編,学生グループによる最終報告会資料6編を収録する。併せて,本書は,同講義がもたらした成果や作業上での課題も提示しているため,今後,新たに震災関連授業を計画する教員やそれを受講しようとする学生の指針にもなるはずである。
 なお,本教育プログラムは人文学部の統括教育ディレクターが中心となって企画され,2012年度における山形大学YU-GP制度の取り組みに採択された。

東日本大震災の地域経済への影響

戸室健作・殷勇・山口昌樹(著)

山形大学人文学部叢書2:2013年3月

〔内容紹介〕

 本書の目的は被災地の経済復興ビジョンを描くための基礎となる実態分析を企業経営、雇用、金融の3つの観点から実施することである。分析能力を地域に還元することで被災地に隣接する大学として震災後における東北地方の経済復興に幾ばくかの貢献を企図するものでもある。
 雇用については、まず震災以前から東北で貧困世帯、中でも就業貧困世帯(ワーキングプア)の割合が増大していた事実を解明した。そして、震災後の雇用状況を各種の統計資料を用いて明らかにすることによって、東北において広がっていた貧困に震災がどのような影響を及ぼしたのかを検討した。
 企業経営についてはサプライチェーンの断絶を調査対象とする。震災により日本が誇るサプライチェーンが大きな痛手を受け深刻な混乱に陥った。事例調査によって被災地企業のサプライチェーンがどんな脆さを抱えていたのかを浮き彫りにして改善策を提案した。
 金融については復興の大きな足かせとなっている二重ローン問題を取り上げる。地域金融機関が直面している現状をまず財務データから明らかにした上で、旧債務の整理や新債務の創出に関する政策が現実と齟齬を来していないかを調査、報告した。

Japan'sDisasterGovernance

金子優子、鈴木糸子(編著)

Springer:2013年1月

〔内容紹介〕

 The theme of the book is how Japan’s disaster governance managed the 3.11 multi-faceted (earthquake, tsunami and nuclear) disasters. The book is not only addressed to the scholars or researchers in public administration and governance, but also the interested readers in the international community on this Japan’s disaster example. The case will disclose several features of Japan’s government management practices that have challenged the disaster governance. In particular, the book will analyze several discourses invigorated in Japan currently, on how to build a better system to mitigate disaster and strengthen the safety of the people. Critical lessons learned out of the deficiencies revealed after the 3.11 disasters, as they pertain to the strengthened capacity of disaster governance and emergency management will be outlined.

地方都市の持続可能な発展を目指して

北川忠明・山田浩久(編著)

山形大学出版会:2013年2月

〔内容紹介〕

 地域活性化のためのヒントがここに!
 長井市民と市役所職員の人材育成を目的に行われた「ながい市民未来塾」。その中での授業や現地視察などの内容をテーマに即して編集。地方都市の持続的発展に関心を持つ、自治体職員・NPO・市民に贈る一冊。

甦る『ゴンドラの唄』 ─ 「いのち短し、恋せよ、少女」の誕生と変容

相沢直樹

新曜社:2012年11月

〔内容紹介〕

 「♪いのち短し,恋せよ,少女(をとめ)」と歌い出す『ゴンドラの唄』(吉井勇詩,中山晋平曲)は,元々大正時代の新劇の劇中歌として生まれた。その詩は森鴎外訳の『即興詩人』の中の俚謡をもとにしたとされるが,この歌の誕生や出自に関しては,実はきわめて複雑な背景がある。本書は『ゴンドラの唄』をめぐって複雑に絡み合った幾筋もの糸を丹念に解きほぐし,歌の背後にある《カルペ・ディエム》(いまを生きよ)の詩想の系譜を浮き彫りにして行く。
 また,黒澤明の映画『生きる』の主題歌として用いられることによって,『ゴンドラの唄』の詩句の意味が変容したことを明らかにするとともに,現代文化の中で(それも意外にもサブカルチャーにおいて)聞こえる『ゴンドラの唄』のこだまに耳をすまし,この歌の受容の歴史を,豊富な例によって生き生きと描き出す。

邦銀のアジア進出と国際競争力

山口昌樹

山形大学人文学部叢書:2012年11月

〔内容紹介〕

 リーマンショックや欧州債務危機に苦しむ欧米系銀行を尻目に、邦銀は公的資金を完済した2000年代半ばから躍進を続けています。絶好調に見える邦銀ですが、海外、とりわけアジアにおいて欧米系銀行を凌駕する優位性を本当に発揮できているのでしょうか。
 この課題に答えるべく本書は主に2つの分析を行っています。1つはアジア諸国におけるメガバンクの競争力をX非効率性の計測から明らかにしたり、シンジケート・ローンやプロジェクト・ファイナンスといった金融プロダクト市場における競争上の位置づけを計量的手法によって特定する分析です。
 もう1つはアジアへの進出が顕著な地方銀行を取り上げ、中小企業の外進出支援に対して果たす役割を調査しました。この分析では地方銀行25行への電話インタビューを敢行してデータを収集しました。また、本年2月と7月には上海において現地調査を行い、地方銀行の駐在員事務所の実態について現場の行員にインタビューしています。
 本書は多国籍銀行分析の対象領域の拡張を主張する研究となっており、邦銀を軸に据えた多国籍銀行研究という分野の端緒を開くものです。

知られざる親鸞

松尾 剛次

平凡社新書:2012年9月

〔内容紹介〕

 確実な史料の少なさから、明治期には、その実在を疑われたこともあった親鸞。正妻・玉日姫も、同じ理由から、長く歴史から抹殺されていた。だが2012年春、玉日姫の墓所を発掘調査したところ、骨壷と骨片が発見される。それによって、玉日姫の実在の可能性は高まった。
 こうした発見とともに、著者は、実証主義的な歴史学では排除されてきた親鸞に関する豊富な史料を、丁寧な「史料批判」を通じて読み解いていく。それによって、これまで「親鸞の謎」とされてきたこと-兄弟すべてが僧侶となった謎、なぜ越後へ配流となったのか、法然教団での親鸞の立場、どうして玉日姫と結婚することになったのか、念仏僧としての親鸞-が次々と明らかになっていく。
 従来の研究の限界を超えて、真実の親鸞に肉迫する、親鸞研究の最新の成果。

PublicAdministrationHandbookofJapan

金子優子、鈴木糸子、三好皓一(編著)

BookWayGLOBAL,https://bookway-global.com/(電子書籍、web出版)2012年7月:

〔内容紹介〕

 本書は、日本の行政の制度と運営について、主に海外からの読者向けに概観するものである。第1部「日本の行政の制度と運営の基本」と第2部「日本の個別政策分野のケース・スタディ」の二部構成である。
 第1部「日本の行政の制度と運営の基本」では、日本の政策決定の制度と過程を概観するとともに、戦後の行政改革について橋本行革と小泉構造改革を中心にその手順と手続について分析している。
 第2部「日本の個別政策分野のケース・スタディ」においては、いくつかの政策分野における制度の概要と最近の改革についての分析を提供する。消費者行政、郵政民営化、科学技術行政の制度変遷と政策課題、近年の医療保険制度の改革、農業政策の基本構造と近年の改革、環境行政、地方公共団体の環境行政への市民の関与、世帯調査結果に基づく地方環境行政における市民の役割、電子政府への取組、国連平和維持活動への日本の貢献、政策評価制度という具体的な政策分野についての基本構造と最近の動向が網羅されている。
 本書は2009年9月に総選挙で大勝した民主党を主体とする政権誕生の直前に記述されたものであるが、英語で記述されることの少ない日本の行政の制度と運営の基本について、海外からの読者の理解の深化に資することを願うものである。

遠い方言、近い方言 山形から世界まで

山形大学人文学部(編)

山形大学出版会:2012年3月

〔内容紹介〕

 方言を、単なる「珍しいことば」としてではなく、社会の中で実際に用いられさまざまなつながりを生んでいく現場に即して考えるた めの手引書。
 方言の現在を統計データとその分析から明らかにする 第一部、世界中の多様な方言について分析する第二部、山形方言を 題材に方言の歴史性を再考する第三部、の三部構成。
 人文学部公開講座の内容をもとに、山形大学人文学部の教員7名 に、東北文教大学短期大学部総合文化学科から2名の執筆陣を迎え た、「方言の生態学」をきりひらく一冊。

建安文学の研究

福山泰男

汲古書院:2012年3月16日発刊

〔内容紹介〕

 中国古典詩早期の勃興期となる建安文学について、前後の後漢中後期から三國時代魏末にいたる百年あまりの射程において、「女性」「少年」「國家」等の側面から、その再檢討を試みる。本書は、いわゆる建安詩壇を中心とした從來の建安文學研究とは異なる立場から、詩壇外で文學的言説を發した曹操や、魏の黄初年間以後における曹植に注目する。また、前代との連續性・非連續性を際立たせることによって、建安文學の獨自性を捉えようとする觀點から、個々の作品群におけるモチーフとしての「女性」「少年」「國家」、および擔い手としての「女性」等に、新たな視線を巡らせている。

独自開発データで読み解く公益法人の構造

金子優子(著)

多賀出版株式会社:

〔内容紹介〕

 我が国経済社会における公益法人(現行制度での特例民法法人)の活動実態を他の経済主体との対比において明らかにする統計は長らく存在しなかった。そのため、行政記録と統計調査の結果を完全照合し、新たな統計を整備した。本書では、行政記録と統計調査の調査票の完全照合という我が国ではあまり実施例のない統計手法の適用の実際を記述するとともに、独自に開発したデータを用いて公益法人の活動実態を詳細に分析する。さらに公益法人に対するウェブ・アンケート調査とヒアリング調査の結果分析を行い、これらの分析の結果を踏まえ、新制度下における公益法人の新たな役割について提示する。

通貨同盟の経済学

ポール・デ・グラウエ(著) 田中素香、山口昌樹(訳)

勁草書房:2011年10月

〔内容紹介〕

 創設以来最大の危機に直面している統一通貨ユーロを勉強するうえで、また、アジア共通通貨を考えるためにも有益な通貨統合のテキスト。
 本書において著者は、ユーロを含めた通貨同盟についての実用的な研究と今日的話題のみならず、通貨を持つことによる費用と便益を分析する。また最近の世界的危機について論じ、信用危機とそのユーロ圏への影響を述べる。さらに世界の他の通貨同盟についての議論と国際通貨としてのユーロの役割が増大することのさらなる分析が含まれている。

葬式仏教の誕生-中世の仏教革命-

松尾剛次

平凡社新書:2011年8月

〔内容紹介〕

 葬式については、昔から不要の声が多くあがっていた。そうした声を拾うように「葬式不要論」の本はよく売れ、「葬式仏教」をめぐって、不満や怒りの声が表立って聞こえるようになった。確かに、戒名一行で「数十万円也」の現代の仏教のあり方には、改善しなければならない余地が多くある。だが、そもそも「仏教が葬儀を行う」「墓石を建てる」ようになったのは、なぜなのだろうか。
 古代から、日本においては「穢れ」が忌み嫌われていた。遺体に近づいても穢れてしまうため、中世まで、風葬・遺棄葬が当たり前だった。こうした状況のなか、人々は強く葬儀を求めたのである。そして、それに応えたのが仏教だった。
 鎌倉仏教のリーダーたちは、いかにして「穢れ」を超える論理を編みだしたのか。そして、墓所になぜ硬い墓石を建てるようになったのか。仏教史を繙くことにより、日本人がいかにして“弔い”を獲得したかをたどる。

ドキュメント請負労働180日

戸室健作

岩波書店:2011年2月

〔内容紹介〕

 日常に不可欠な携帯電話や自動車の製造現場で、不安の暗い影を引きずりつつ働く若者たち。雇用崩壊の震源地である請負労働の現場を体験した180日の記録。焦り、妬み、暴力、上下関係、友人とのつながり―浮かび上がってくるリアルな姿。請負という働き方の実態と、間接雇用のはらむ本質的な問題をえぐりだす。

Loanwords in Japanese

Mark Irwin

John Benjamins:2011年6月

〔内容紹介〕

 Loanwords in Japanese is the first monograph in a Western language to offer a systematic and coherent overview of the vast number of words borrowed into Japanese since the mid-16th century. Its publication is timely given the fact the loanword stratum’s recent exponential growth has given rise to recent Japanese government publications seeking to outlaw foreign vocabulary or, at the very least, offer native translations. Beginning with a history of loanwords, chapters cover loanword phonology, loanword morphology, loanword orthography and official and public attitudes to Japanese loanwords. The volume will be of interest to a wide range of researchers, scholars and students of the Japanese language.

山形学-山形の魅力の再発見-

山形学山形大学都市・地域学研究所(所長:松尾剛次

山形大学出版会:2011年2月19日

〔内容紹介〕

 都市と地域をキー・ワードに山形地域を主な対象として学際的な研究を行っている全学的組織“都市・地域学研究所”が創立10周年を迎えるにあたり、これまでの成果を1冊にまとめたものである。
 なお、都市研には人文学部、地域教育文化学部、農学部、工学部、理学部、医学部の教員41名(2011年現在)が参加している。

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