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研究紹介

人間文化学科:文化解釈学コース

小熊 正久 教授 OGUMA Masahisa

専門領域:哲学

研究テーマ:「現実」(ブルーメンベルク)と生活世界の構造

宇宙的現実を顧慮しつつ日常世界を探る

 以前に翻訳したブルーメンベルクの『コペルニクス的宇宙の生成』を思いっ切り要約すると、地球は、人間が生きるのに薄すぎもせず、宇宙観察をするのに濃すぎもしない絶妙のバランスを保つ大気に覆われた宇宙のオアシスのような星である。地動説のコペルニクス以降、人間にとって宇宙は加速度的に拡大され、私たちの直観的世界からの想像を超えた「現実」であることが暴露されてきた。しかし月から地球の姿を眺められる宇宙飛行時代になって初めて、この星のかけがえのなさが実感できるようになった、という興味深いものでした。
 宇宙論の成果だけでなく地震、津波、原子力などを通しても、「現実」は日常世界を脅かしつつ突如出現します。そのような「現実」を考慮しつつ、身体的方向づけや諸技術や神話的物語などに満ちた日常世界を見直すこと、こんなことをブルーメンベルクとフッサールに依りながらやりたいと思っています。(もう一つのテーマ「知覚・想像・画像などの表象の現象学的研究」については、またの機会に。)

注目の著書・論文

  • 『コペルニクス的宇宙の生成I-III 』(H.ブルーメンベルク著、共訳、法政大学出版局、2011)
  • 「ブルーメンベルク著『コペルニクス的宇宙の生成』最終章の含意―屈地性について―」(本大学院社会文化システム研究科紀要、2012)
研究必須アイテム

ずっとお世話になっているドイツ語辞書と、月面からの地球の写真(『アポロ11号』)

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