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教員紹介

松尾 剛次

MATSUO Kenji

学科:人間文化学科
メールアドレス:kmatsuo@
ホームページ:http://www-h.yamagata-u.ac.jp/~kmatsuo/
オフィスアワー:木曜日11:00-12:30
専門領域:日本史、宗教学、宗教史
大学院担当:文化システム専攻 日本中世史
山形大学研究者情報:http://yudb.kj.yamagata-u.ac.jp/html/369_ja.html

※メールアドレスの@以降は「human.kj.yamagata-u.ac.jp」になります。

研究テーマ

  • 日本仏教,とくに鎌倉新仏教を中心に,「宗教とはなにか」を考察している。また,都市奈良,鎌倉などを素材として都市と宗教との関係について研究している。

論文

  • 「中世律僧とは何か」『中世の寺院体制と社会』,吉川弘文館, ,2002年12月
    共著
  • 「四国遍路八十八札所の成立--四国遍路絵図を手がかりとして」宗教研究333,日本宗教学会, ,2002年09月
    共著
  • 「中世都市鎌倉を歩く」『学士会会報』836,学士会, ,2002年06月
    共著
  • 「諸国安国寺考」『山形大学歴史・地理・人類学論集』3,山形大学歴史・地理・人類学研究会, ,2002年03月
    共著
  • Official Monks and Reclusive Monks: Focusing on the Salvation of Women, Bulletin of the School of Oriental and African Studies 64/3,CAMBRIDGE UNIVERSITY PRESS, ,2001年10月
    共著
  • 「差別問題と仏教--叡尊教団による癩病患者の救済」 『第四次中日青年論壇』 ,中国社会科学院日本研究所, ,2001年05月
    共著
  • Explaining the ”Mystery” of Ban Dainagon ekotoba:Another Case of Belief in Vengeful Sprits,Japanese Joumal Of Religious Studies, ,2001年04月
    共著
  • 「説経節『小栗判官』の成立再考」 『境界と日本文学--画像と言語表現』,国文学研究資料館, ,2001年03月
    共著
  • 宗教センターとしての都市鎌倉,歴史・文化ガイド 北条時宗の時代 日本放送協会 , ,2000年12月
    共著
  • 鎌倉の宗教世界,図説北条時宗の時代 河出書房新社 , ,2000年11月
    共著
  • 安国寺・利生塔再考,山形大学紀要(人文科学), ,2000年02月
    共著
  • 好相日記――夢記の世界,日本仏教の史的展開 塙書房 , ,1999年11月
    共著
  • 渡来僧の世紀――蘭渓道隆,歴史と地理527, ,1999年09月
    共著
  • 貞慶,親鸞がわかる 朝日新聞社 , ,1999年05月
    共著
  • 立石寺絵図に見える「阿所河院」,山形県地域史研究24, ,1999年03月
    共著
  • 中世都市鎌倉と寒河江・慈恩寺,西村山地域史の研究16, ,1998年10月
    共著
  • 「仏教と出会った日本」と出会った私,仏教と出会った日本 法蔵館 , ,1998年08月
    共著
  • 叡尊の思想――西大寺叡尊像納入文書などを使って,大明堂   聖典と人間, ,1998年03月
    共著
  • いわゆる尾張国富田庄絵図をめぐって――絵図製作のなぞと絵図にみる宗教世界――,院政期の仏教 吉川弘文館  , ,1998年02月
    共著
  • 中世の都史的な場と宗教,中世都市研究4 新人物往来社   , ,1997年09月
    共著
  • What is Kamakura New Buddhism?――Official Monks and Reclusive Monks――,,Japanene Journal of Religious Studies, 24, ,1997年03月
    共著
  • 西大寺叡尊像に納入された「授菩薩戒交名」と「近住交名」,南部仏教73, ,1996年11月
    共著
  • 仏教と葬式との関わりを見直す―「葬式仏教」の歴史的・民俗的再考,日本の仏教6 法蔵館   , ,1996年08月
    共著
  • 中世仏教史のテキスト学,日本の仏教5 法蔵館   , ,1996年04月
    共著
  • 黒衣と白衣,シリーズ・東アジア仏教4 日本仏教論 春秋社 , ,1995年01月
    共著
  • 武家の「首都」鎌倉の成立,都と鄙の中世史 吉川弘文館  , ,1992年04月
    共著
  • 宇都宮辻子御所考,山形大学史学論集,12, ,1992年02月
    共著
  • 中世延暦寺戒牒の古文書学的研究,古文書研究,34, ,1991年05月
    共著

著書

  • 中世安国寺・利生塔に関する基礎的研究,,2003年03月
  • 『「お坊さん」の日本史』,,2002年09月
  • 『太平記』,,2001年10月
  • 日本仏教の研究法――歴史と展望――,,2000年11月
  • 仏教用語の基礎知識,,2000年10月
  • 仏教入門,,1999年06月
  • 中世の都市と非人,,1998年12月
  • 新版 鎌倉新仏教の成立,,1998年10月
  • 中世都市鎌倉を歩く,,1997年11月
  • 救済の思想――叡尊教団と鎌倉仏教,,1996年05月
  • 鎌倉新仏教の誕生,,1995年10月
  • 勧進と破戒の中世史――中世仏教の実相,,1995年08月
  • 鎌倉新仏教の宗教史学的考察,(東京大学博士論文),,1994年03月
  • 中世都市鎌倉の風景,,1993年07月

学外での活動(高大・地域連携等)

  • 歴史学への誘い(出張講義・秋田県立秋田中央高等学校),2009年11月
  • 歴史学への誘い(模擬講義・福島県立喜多方高等学校),2009年10月

相談に応じられる分野

  • 日本中世史・日本仏教史

インタビュー

 ― : 先生のご専門は日本宗教史、日本中世史だそうですが、具体的に何を研究してらっしゃるのでしょうか。
松 尾: 私は主に鎌倉新仏教、鎌倉時代に開かれた浄土宗や曹洞宗などというものを研究しています。「なぜ鎌倉時代に新宗教が多く成立したのか」については、現在と同じような悩みを有する人々が、鎌倉時代に多く生まれたからだ、と考えています。
 ― : 現代人と同じ悩みというと何でしょうか?
松 尾: 当時の人は現代人と同じように「いかに生きるべきか、どうしてこのような運命を受けるのか」という悩みです。鎌倉時代以前の人々は親の仕事を継ぎ、ほかの地域の人とはさほど接触しないで生きてきました。ところが鎌倉時代、都市鎌倉をはじめとして日本の様々のところに都市ができ始め、交易などでほかの地域の人々と出会うようになってきました。初めて出会うほかの地域の人は言葉もほとんど通じない人なので、同じ人間とは思えず、混乱が起こっていたのです。それに対応したのが鎌倉新仏教であったのです。
 ― : 仏教が言葉が通じない人同士に「同じ悩める人間」という思いを生み出させたのですね。
松 尾: そうです。仏教は日本文化の屋台骨であり、政治や芸術も仏教と結びついていました。仏教を理解することは日本文化全体を理解することであり、日本人を理解することなのです。日本に限らず異文化を理解したいのなら言葉の次に宗教を学ぶことが大切です。
 ― : 先生は最近大発見をしたそうですが、それについてお教え下さい。
松 尾: 伊勢市楠部の弘正寺に五輪塔があるのですが、それはいままで1495年宇治山田合戦で亡くなった人の魂を鎮魂するために建立されたといわれていたのですが、実は違うかもしれないのです。
 ― : 違うのでしたら、何のために建立したのでしょうか?
松 尾: 高校の教科書にもほとんど載っていない叡尊という人が開いた「律宗」という宗教がありました。その叡尊の墓塔だったかもしれないのです。
 ― : なぜそのようなことが分かるのでしょうか?
松 尾: まず奈良の叡尊が中興した西大寺という寺にある叡尊の墓塔と形が同じなんですね。それに約3.4mと一番大きいのです。このような場合、一番偉い人の慕塔が一番大きいのです。つまりこの墓塔は開祖である叡尊の墓塔である可能性が大きいのです。律宗は当時信者が十万人ともいわれていて大変大きな宗教だった可能性が大きいのです。
 ― : それは仏教史が塗りかわるかもしれない大きな発見ですね。
松 尾: このように日本史を勉強することは他の人が知りえない日本文化の謎を解明する楽しさがあります。
 ― : では最後に高校生に一言お願いします。
松 尾: 宗教史や日本史を学ぶことは推理小説を読むことに似た楽しさがあります。仮説から実証する楽しさです。また特にどの宗教に偏らず、宗教史を勉強することで宗教が持っているパワーを知ってください。きっとあなたの人生が変わります。

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