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教員紹介

森岡 卓司

MORIOKA Takashi

学科:人間文化学科
メールアドレス:morioka@
ホームページ:http://www5a.biglobe.ne.jp/~m-takuji/index.htm
オフィスアワー:水曜日13:00-14:30
専門領域:日本近代文学
大学院担当:文化システム専攻 日本近現代文化論
山形大学研究者情報:http://yudb.kj.yamagata-u.ac.jp/html/100000229_ja.html

※メールアドレスの@以降は「human.kj.yamagata-u.ac.jp」になります。

研究テーマ

  • 日本近現代文学の研究 谷崎潤一郎、戦後文芸批評、他者論

論文

  • 谷崎潤一郎の描く辻潤,五味渕典嗣 日高佳紀 編『谷崎潤一郎読本』, 217-223,2016年12月
    単著
  • 他者としての「言葉」 ―東日本大震災後の言説状況と戦後文芸批評を巡る試論ー,『山形大学人文学部研究年報』,(11) 1-18,2014年03月
    単著
  • 文学を引き裂く ―吉本隆明の芥川龍之介論ー,『季刊iichiko』, 95-106,2013年04月
    単著
  • ポスト六〇年代作家としての村上春樹 ―「1973年のピンボール」試論ー,『日本文芸論稿』,(34) 36-55,2011年01月
    単著
  • 日本近代文学の地政学 ―文化的「翻訳」という問題ー,『ハルビン工業大学人文学院日本山形大学人文学部学術交流会記念論文集』, 90-96,2010年09月
    単著
  • 一九六〇年代日本浪漫主義文学論のために,『山形短期大学紀要』,(40) 1-11,2008年03月
    単著
  • 近代〈座談会〉研究 ―『文藝春秋』座談会まで―,日本近代文学会『日本近代文学』,76 213-222,2007年05月
    単著
  • 大学・短期大学文学系科目におけるウェブを介した補習教育の実践報告(2) ―授業外学習時間の確保と評価―,『山形短期大学教育研究』,(6) 57-69,2006年11月
    共著
  • 『冬のソナタ』の「出口」―〈兄弟〉というキーワード,『韓流サブカルチュアと女性』 至文堂, ,2006年09月
    単著
  • 松浦理英子「裏ヴァージョン」 ―幻滅と夢想―,『現代女性作家読本 松浦理英子』 鼎書房, ,2006年06月
    単著
  • 大学・短期大学文学系科目におけるウェブを介した補習教育の実践報告 ―現状と問題点―,『山形短期大学紀要』,(38) 59-74,2006年03月
    共著
  • 短期大学地域総合科学科におけるジェンダー教育の導入 ―インターアクションのためのポリフォニック・アプローチ―,『山形短期大学教育研究』,(5) 13-34,2005年11月
    共著
  • 短大教育における基礎演習の目的と方法 ―文科系学科を中心に―,『山形短期大学教育研究』,(5) 35-46,2005年11月
    共著
  • 追憶の作法 ―「オキーフの恋人 オズワルドの追憶」の様式論的可能性―,学燈社『國文學 解釈と教材の研究』,50(12(臨時)) 80-85,2005年11月
    単著
  • 短期大学メディアリテラシー教育に於けるゲストスピーカー導入の試み―山形短期大学国文科情報文化コースの実践例―,『山形短期大学教育実践研究』,(5) 1-14,2005年07月
    単著
  • 探偵小説と変形する身体 ―谷崎潤一郎「白昼鬼語」と江戸川乱歩「鏡地獄」,『探偵小説と日本近代』青弓社, ,2004年03月
    単著
  • (ポロリ、ポロリと死んでゆく)と「こぞの雪いまいづこ」 ―中原中也におけるイロニーと他者―,学燈社『國文學 解釈と教材の研究』,48(13) 63-68,2003年11月
    単著
  • 入学時における学生の学習意識 ―国文科と他学科の比較―,『山形短期大学教育実践研究』,(3) 1-14,2003年08月
    共著
  • 「魂」の亀裂 ―近松秋江「黒髪」試論―,日本近代文学会『日本近代文学』,(67) ,2002年10月
    単著
  • 「熱風に吹かれて」の方法 ―谷崎潤一郎に於ける夏目漱石(二)―,東北大学国文学研究室『日本文芸論叢』,(16) 37-47,2002年03月
    単著
  • 谷崎潤一郎「小さな王国」の論理,日本文芸研究会『文芸研究』,(151) 72-84,2001年03月
    単著
  • 「「門」を評す」と谷崎文学の理念的形成 ―谷崎潤一郎に於ける夏目漱石(一)―,東北大学文学部国文学研究室『日本文芸論叢』,(13/14) ,2000年03月
    単著
  • 差出人不明 ―江戸川乱歩「人間椅子」試論―,東北大学文芸談話会『日本文芸論稿』,(26) 58-68,1999年10月
    単著
  • 踊る〈塔〉 ―谷崎潤一郎「幇間」論―,東北大学文芸談話会『日本文芸論稿』,(25) 54-61,1998年03月
    単著
  • 谷崎潤一郎「少年」における「眼瞼の裏の明るい世界」の形象 ―〈光〉を巡る幻想の論理―,東北大学文学部国文学研究室『日本文芸論叢』,(12) 36-46,1998年03月
    単著

著書

  • 『谷崎潤一郎全集』第5巻,中央公論新社,2016年10月
  • 『やまがた再発見』,荒蝦夷,2014年07月
  • 『東北近代文学事典』,勉誠出版,2013年05月
  • 『遠い方言、近い方言 山形から世界まで』,山形大学出版会,2012年03月
  • 『ひつじアンソロジー 小説編Ⅱ 子ども・少年・少女』,ひつじ書房,2009年04月
  • 『近代の夢と知性 文学・思想の昭和一〇年前後(1925~1945)』,翰林書房,2000年10月

学外での活動(高大・地域連携等)

  • 河北町外国語活動推進事業協力者,2016年04月-2017年03月
  • 大岡昇平「野火」と戦後日本文学,2013年11月

相談に応じられる分野

  • 東北、山形の文学
  • 日本現代小説の解読・批判

インタビュー

扶美恵: 先生は現代日本文学・文化について研究していらっしゃいますが、具体的にどのようなことについて研究なさっているのでしょうか?
森 岡: 私の研究対象は主に1900年以降の小説と批評です。谷崎潤一郎を中心にしていますが、最近では児童文学者の北川千代や、松浦理英子なども研究しています。
扶美恵: 具体的にどのようなことを研究されてきたのでしょうか?
森 岡: 一人の作家にこだわらず、様々な作品の中で、他者がどのように描かれてきたかをテーマにしています。例えば、谷崎も絶賛した近松秋江の「別れたる妻に送る手紙」というのは別れた妻に出す手紙形式の小説なのですが、別れた妻への未練を書いていくうちに、彼女のイメージ、それに対する自分自身のスタンスも変化してくるあたりが読みどころです。現実でも、最初から最後までイメージが固定している人は珍しいですよね。付き合っていくうちにそれは変わっていきますし、本当のところは結局わかりません。けれど、そうだからこそ、関係に豊かさが生まれるとも言えます。
また、最近では座談会という形式にも注目しています。一人で書く評論と違って座談会には直接のメッセージの他にも身体の表象など雑多な要素が伴います。笑ったり怒ったりという出席者の姿が伝わり、新たなイメージが作り上げられて行きます。面白いことに外国ではこの座談会の形式があまりポピュラーではありません。日本では小説雑誌に必ず一本は掲載されていますよね。ある外国人研究者が、座談会は本音をごまかす日本人特有の形式だと言っているのを知って、それは違うと思い研究を始めました。
言葉による表現とは、必ずしもメッセージだけを伝えるものではなく、バイアスをかけたり、他の文脈も呼び寄せたりしてしまうようなものだと思います。
扶美恵: 言葉はあるメッセージを伝えるために存在しているのに、バイアスや他の文脈を呼び出してしまうのは矛盾ではありませんか?
森 岡: そうですね。確かに現実社会の中でも言葉があらゆる誤解を生み出していきますが、だからこそ言葉による表現は面白いと言えるのではないでしょうか?
扶美恵: 先生はどうして日本文学を研究するようになったのでしょうか?
森 岡: 大学に入ったときは、なにを勉強したいか決めていませんでした。大学1年のころある文芸批評を読み、文学のいろんな見方を学びました。それがきっかけで単に趣味で読んでいた文学を研究の対象として考えてみようと思いました。
扶美恵: 高校生におすすめの本は何かありますでしょうか?
森 岡: それは人によってそれぞれです。読みたい本がない人はまだ自分が読むべき本に出会っていないだけです。求めていれば読むべき本は必ず見つかります。本との出会いを大切にしてください。
扶美恵: 最後に高校生に一言お願いします。
森 岡: 現代の風潮では分からないこと、分かりにくいことが悪いことみたいですが、むしろ分からないということを楽しんで欲しいですね。私も研究をするようになって十年以上経ちますが、まだまだ分からないことだらけです。その状況を楽しんで下さい。分かりきったことばかりだと、つまらないですよ。

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