昨日起こったことや昔の体験などを友達に話すということは、日常よくあることだと思います。あまりにありふれた行為なので、自分自身がどのようにことばを使っているか意識しないのかも知れません。しかし、よく考えてみると、人に何かを知ってもらおうとするとき、私たちはさまざまな情報や推論をもとに、ことばを選択し発していることに気づきます。たとえば、話の最中に、すでに話した情報とまだ話していない情報を意識し、省略して済ますことのできることと、はっきりと述べなければならないこととを表現し分けています。 私が専門とする言語学の中の談話分析という分野では、ことばの運用にかかわるさまざまなしくみや要因を明らかにしようとしています。また、そのしくみは言語によっても異なるので、日本語らしい会話のしくみの特徴とは何か、それは他の言語の場合とどのように違うのか、などについても研究しています。
Profile
渡辺 文生
WATANABE Fumio
専門:言語学、日本語学
注目の著書・論文
『意味と形のインターフェイス 下巻』(共著、くろしお出版)2001年
『言語学と日本語教育
』(共著、くろしお出版)2005年
「語りの談話を構成する出来事間の結びつきについて」13th Princeton Japanese Pedagogy Forum Proceeding,2005年
研究必須アイテム
コンピュータ、デジタルレコーダ、ビデオカメラ
会話データを録音録画して分析するためには必須です。