2016年台湾師範大学受け入れプログラム 実施報告
2016年2月29日
山形大学人文学部では「山形の稲作文化に学ぶ日台交流超短期研修プログラム」を実施し、2016年2月15日から24日まで、台湾国立師範大学台湾史研究所・台湾語文学系の院生・学部生16人を受け入れました。10日間の受け入れプログラムでは、台湾師範大生は山形大学人文学部の講師群が用意した、山形の稲作文化と歴史の授業を受講しました。加えて、山大生20人とともにグループに分かれて、山形市内でウォークラリーの共同調査を行ないました。各班で山形の芋煮、古い建物の活性化、だだちゃ豆、温泉文化について自主的に調査し、それと台湾の関連の事象とを比較した結果について、報告会でプレゼンを行いました。山大生と共同作業を行う中で、互いの歴史と文化を知ることで、学生間の親交を深めました。
山形市内での活動に加えて、山大生との共同合宿も実施しました。まず長井市のコンポストセンターを見学し、その後、日本酒の造り酒屋に行きました。その日は、震災後に福島浪江町から長井に移住した杜氏が、故郷の米から造った酒をビン詰めした日で、福島テレビ他3つのテレビ局が取材に来ていました。それから朝日町に赴き、コテージでスキー合宿を実施しました。亜熱帯出身の台湾師範大生にとっては初めての雪体験で、みんな新鮮さに大興奮しました。短い間ですが、山形ならではの地元文化を深く知る良いチャンスで、思い出をたくさん作りました。
本プログラムはJASSO日本学生支援機構平成27年度海外留学支援制度(協定受入)に採択され、山形大学人文学部国際交流委員会、ふすま同窓会、台湾師範大学内部経費、中華民国教育部の支援を得て実施しました。
(コーディネーター:赤倉泉、中澤信幸、中村篤志、許時嘉)
~2月15日~
▲午前、山形へようこそ。まずは中澤信幸准教授から日本語の歴史について学ぼう。
▲初級日本語クラスの会話練習。先生は山大生です。
▲午後、ジェスチャーゲームでアイスブレーク!
▲グループ内で自己紹介。
▲グループで山大生とペアリング。これから10日間、仲良くしましょう。
▲山大裏千家サークル主催の茶道会に参加。日台友好を象徴する、特別な和菓子とお茶を用意していただきました。
▲師範大生は初めて茶道を体験しました。
▲夜、歓迎会。山大の花笠踊りサークル「四面楚歌」のメンバーと一緒に踊りました。
▲歓迎会で師範大生と一緒に妖怪体操をしました。
▲歓迎会の全員集合写真。
~2月16日~
▲午前、吉井文美講師から、最上川を中心とした山形の近世経済交流史について学びました。
▲午前、村松真准教授から、山形の農業と稲作の意義について学びました。
~2月17日~
▲師範大生と山大生が山形市内で共同調査。
~2月19日~
▲長井市の造り酒屋を見学。福島のテレビ局に逆取材されました!
▲午後、朝日町に向けて出発。3日間の合宿に備えて、自炊食材を一緒に買おう。
▲朝日町のコテージで自炊。
▲夕飯後の散歩。合宿地の雪の中でほっと一息。
~2月20日~
▲はじめてのスキー。ワクワクしています。
~2月22日~
▲宮腰直人准教授から、日本古来の四季耕作図の文化的意義について学びました。
▲森岡卓司准教授から、近代日本の東北表象とそのねじれについて学びました。
▲午後、師範大生は山形市内の街頭調査について、プレゼンを行いました。
▲頑張って日本語で口頭発表に挑戦!
▲夜、楽しい送別会。
~2月23日~
▲帰国前に山大生と蔵王温泉へ。また再会できることを楽しみにしています!