映像文化研究所設立記念イベントとして、松浦寿輝氏講演会とトークセッションを開催しました。
2014年12月11日
演題:「記憶と現在 ―詩歌における時間の表象」
去る2014年12月6日(土)13時から人文学部301教室において、東京大学名誉教授の松浦寿輝先生をお招きして、映像文化研究所設立記念イベントを行いました。
芥川賞を受賞した作家、萩原朔太郎賞を受賞した詩人でもある松浦先生は、「記憶と現在 ―詩歌における時間の表象」と題した講演の中で、日本を代表する詩人萩原朔太郎が、近代社会を統御する時間システムにどのように応接し、批評したかについて、彼の詩や写真、映画体験など、さまざまな角度から説き明かされました。
後半のトークセッションでは、人間文化学科文化解釈学コースの学生2名、社会文化システム研究科の院生1名が壇上に上がり、講演の内容について質疑応答を行い、理解を深めました。入念な準備に基づく堂々とした進行ぶりには、松浦先生をはじめ、多くの方々から賞賛が寄せられました。
雪にもかかわらず学生のほか一般申込者あわせて100名を超える来聴者があり、大盛況のうちにイベントは終了しました。
(担当:大久保清朗准教授、森岡卓司准教授)
▲元木幸一映像文化研究所長の挨拶
▲大久保清朗副所長による講師紹介
▲講師の松浦寿輝先生
▲萩原朔太郎について講じられる松浦先生
▲学生を交えてのトークセッション
▲会場の様子