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研究・地域連携

第43回模擬裁判公演について

2015年12月24日

 模擬裁判実行委員会とは43年も続く伝統ある人文学部生の自主的な研究機関です。かつて、本学に法律系を学ぶコースがなく、「法律を学びたい」という思いを抱いた経済系の学生たちは、法律系コースを作る布石として模擬裁判実行委員会を組織しました。これが現在まで続く模擬裁判実行委員会の始まりです。

 現在では人文学部の生徒が中心ではあるものの、学部の垣根を越え115名が所属し、公演に向けた「すべて」活動を学生のみで行っています。そして毎年時代が抱える社会問題をテーマとした模擬裁判演劇をしています。
今回の裁判劇のテーマは「冤罪」です。今年10月末にも大阪高裁にて東住吉区で起きた火災事件、通称「東住吉事件」の再審決定がなされました。そのような点でも市民の皆様の関心が高く、歴代最多の581名ものお客様にご来場いただきました。また、新聞やテレビなど各メディアでも本公演を取り上げていただきました。
本公演の予告動画、そして4万枚配布したビラにも掲載いたしましたが
「あなた『も』裁判官。」
つまり、お客様自身にも思考を求める裁判劇を作成いたしました。「?」と思う箇所やスッキリしない結末に、ご納得いただけなかったお客様にこの場を借りて謝罪申し上げます。
受付にて帰り際に行った「有罪か?無罪か?」の投票はほぼ半分に割れました。
これはシナリオが望んでいた結果でありました。シナリオの意図する結果になったのは素直に嬉しい限りです。
有罪か無罪か明確な正解はありません。
究極的に言えば彼女が真犯人かどうかわかるのは彼女自身だけです。(別に真犯人がいればその人もわかるのでしょうが…)
目の前の人が嘘をついているか否かは確実にはわかりません。
また真実だと思っていたことも実は真実ではないこともあります。

 例えば地球温暖化は日本では絶対悪のように思われがちですが、ロシアなどにおいては生活圏が温暖化によって広がりますので経済的にけして悪だとは言い切れません。
このように見る人が変われば真実が変わることなんて本当に多いと実感する学びの日々です。
だからこそ『疑惑の目』を持つことが重要なのだと考えています。

 お客様に私たちのメッセージが少しでも届いていればと祈るばかりです。 最後にご指導・ご支援くださいました本当に多くの方々、そしてご来場くださいました581名ものお客様に心より御礼申し上げます。
どうぞ、44代にご期待ください!

                              模擬裁判実行委員会
                              第43代委員長 太田 孝平

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