ホーム > 研究・地域連携・国際交流 > 国際交流:国際交流ニュース > 台湾師範大学台湾史研究所で集中講義「近代日本と植民地」を行いました。

国際交流ニュース

台湾師範大学台湾史研究所で集中講義「近代日本と植民地」を行いました。

2017年1月27日

 1月16日~20日に、台湾師範大学台湾史研究所において、集中講義「近代日本与植民地」(近代日本と植民地)を、吉井文美講師が行いました。本集中講義は、山形大学人文学部と台湾師範大学台湾史研究所の学術交流事業の一環です。人間文化学科文化動態論コースの後藤千里(3年)さん、小川有(4年)さん、佐藤友紀(4年)さんがTAとして同行しました。

 講義では、近代日本の版図の形成や、植民地の獲得と経営の過程、日本人移民の送出状況などについて、中国語で説明しました。また、日本近代史の研究に不可欠な、一次史料の探し方、使い方などについても、紹介しました。講義には台湾史研究所の所属学生を中心とする受講者16名のほか、師範大学の教官4名、交通大学の教官1名も聴講に訪れました。

 TAの人文学部生3人は、授業中の説明の補助(アイヌと琉球の文化の紹介、製糸工場の女工の労働環境について、昭和恐慌下の東北の農村についての解説)や、卒業論文の発表(新聞報道から見たモダンガールについて、山形県立自治講習所の教育について)、日本における歴史教育のあり方についてなど、計8つの発表を行いました。発表は日本語でしたが、中国語の資料も用意し、ジェスチャーも交えながら、内容が十分に伝わるように工夫しました。以上の授業やTAの発表を通して、受講者に日本近代史への理解を深めてもらいました。

 また、日本史と台湾史の比較の観点から、受講者が普段研究している台湾史を捉え直すことも、本集中講義の目的の一つでした。そのため、授業では日本史研究者が書いた、日本の台湾統治に関する論文の中国語訳を読み、台湾の研究状況と照らし合わせたときどのように評価できるのかについて、各自が意見を発表したほか、課外活動として、日本統治時代に酒造と樟脳の製造工場があった華山文化創意産業園区に行き、富岡製糸場などをはじめとする日本の近代化産業遺産との比較も行いました。

 集中講義の最終日には、授業で学んだ内容を踏まえ、台湾における歴史教育の現状と特色について、師範大生が日本人留学生の協力のもと、日本語での発表に挑戦しました。それに対して、TAの3人がコメントをし、大いに議論が盛り上がりました。国や地域によって歴史学のあり方や、歴史研究の観点が異なることが分かり、歴史学の多様性と面白さを分かち合う、有意義な学術交流の機会になったと思います。国際的な場での研究発表や議論など、TAの山大生にとっては初めての経験も多かったのですが、自分の考えを堂々と伝え、積極的に議論に参加し、多くの友人を得ていました。

 なお、本集中講義に用いる中国語資料の作成に際しては、許時嘉先生、黄冬思さん、汪志偉さんにご協力頂きました。感謝申し上げます。

授業中の様子。

講義する吉井文美講師。

TAによる自己紹介の様子。

卒業論文の発表をする佐藤友紀さん。

華山文化創意産業園区でのフィールドワーク。右から二人目が小川有さん。

師範大生による発表。

師範大生の発表にコメントする後藤千里さん(左)。

台湾史研究所の許佩賢所長と(前列右から四人目)。

ページトップへ

ページトップへ

サイトマップを閉じる ▲