研究内容
適切な情報表示、人間と機械とのコミュニケーション
「モニター画面に表示される情報の見やすさ、見つけやすさは、情報が表示される位置で違いはあるの?」、「タブレットで小説(長文)などを読む場合には、画面をスクロールさせる操作は有効なの?」、「相手の顔が見えないネットコミュニケーション(SNS)は対人ストレスが高いの?」、「パソコンを利用した学習と紙の教科書を用いた学習では学習効果に違いはあるの?」、「音楽を聴きながら文章を読むと読解・記憶力は低下するのでは?」、「昼間と夜間でネットコミュニケーションに違いはあるの?」などを人間と機械・環境とのヒューマン・インターフェース(情報表示、コミュニケーション)について、情報科学・人間工学(生理人類学)の視点から研究しています。
キーワード: 情報表示、視野、負担、記憶、対人ストレス、学習、音環境
生体に与える負担・疲労を計るための生体情報処理に関する研究
人間に対して外界から加わる刺激を負荷、これに応じて生体の受ける影響を負担、さらに負担が時間的に蓄積して回復に時間がかかるような状態を疲労といいます。作業や環境が生体に与える負担・疲労を生理的客観指標によって評価する手法には、活動している身体から発射される生体情報(心電図、筋電、眼球運動・視線移動、フリッカー値、脳波など)をモニターする方法があります。例えば、パソコンを用いた学習支援システムで学習した場合に、何分程度連続で学習を行うと覚醒水準低下や生体負担が増加するのかを眼球運動や心拍などを測定して分析(情報処理)します。その結果から最適な学習時間を明らかにします。
キーワード: 生体情報、心拍、筋電、眼球運動、負担・疲労、生理人類学
アプリケーション・システム開発
データ処理用のアプリケーション・ソフトウェアや学習支援システムなどの開発を行っています。例えば、以下のものを開発しました。
- インターネットを利用した英語学習支援システム
- 生体信号のパワースペクトル解析システム
- 心拍R-R間隔時間データを補完してリサンプリングするアプリケーション
キーワード: データ処理、学習支援、プログラミング、実験用ソフトウェア
ナスカ地上絵の情報科学的分析に関する研究
ナスカ地上絵の研究プロジェクトに参加しています。
キーワード: 視覚、移動、ランドマーク、コンピュータ・シミュレーション、考古学