第5回 GISカフェ 30 May 2014
山形県村山地方の人口分布図(左2000年,右2010年)です。
 データは2000年及び2010年の国勢調査500mメッシュ人口です。
 2000年からの10年間で山形市では2500人以上が居住する500mメッシュは無くなりました。また,他市町村の都心部を示していた1500人以上のメッシュも縮小あるいは消滅してしまいました。都心部の衰退が進行中であることは明白です。
 一方で,市街地の周辺部では50~500人のメッシュが増え,市街地が外側に滲み出るように拡大を続けている様子を確認することができます。その結果,各市町村の市街地が連続するようになりました。この背景には郊外に進出した大型小売店・量販店の影響があることはもちろんですが,郊外の都市計画や都市構造の議論をする時には,個別の市町村の行政域内の変化をみるだけではなく,周囲の広域的な土地利用変化を見る必要があることを強く感じさせます。