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「時代の記憶」

文責:松本邦彦
(2007年05月21日から建設開始/2008年02月13日に増築して分散/最終更新時:2017年3月16日
御意見・御感想は→松本の掲示板(利用規定または松本宛メールにて


○目次(別ページに飛びます)

◎趣旨
 松本の講義「日本政治論」(2007年度から)、「アジア政治・外交論」(2007年度まで)や「アメリカ政治・外交論」(2007年度まで)、「日本外交論/日本外交史(政治学)」(2008年度から)、「日本政治論」などでは、講義のモットーとして「過去と他人の対話」を挙げています。この対話の相手の第一は受講者ご本人が過去の回で実習票(感想票)に書いたことですが、講義プリントで紹介される他の受講者のコメントのみならず、周囲にいる方の体験談も含めています。
 
 そうした趣旨から、いわゆる「オーラル・ヒストリー」の持ち主が身近にいることを知ってもらい、かつ自分なりの視点でその「過去」と対面してもらう機会として、「ベトナム戦争」や「キューバ危機」「六十年安保」などの体験談を --- 多くの場合は冬休み中に --- 聞き取ってきてもらっていたのですが、ただ単に講義プリントで紹介するだけではもったいないと感じるようになりました。当時何が起きたかは年表やモノとして記録・保存されますが、当時の人がどう感じていたかは、当の人々に聞かねば分かりません(もちろん、聞くたびに記憶の中身や感想が変化するということもありえますが)。

 “同じ講義を聴いても様々な感想がある”というのと同様に、“同じ事件を見聞きしても、感じることは一つではない”ということを実感してもらえればということで、さしあたり2006年度後期からの分を掲載します。受講生は講義時の「筆名」で紹介します。なおこれは、“ネット上に公開するので、公開を希望しない人は連絡を”として承諾を得たものです(ちなみに、「ベトナム戦争」についての紹介が少ないのは2006年度の講義「アメリカ政治・外交論」の受講者数が一桁だったため)。

 なお、「記憶」の中身には“事実と異なるもの”が入り込んでいる場合があることには注意しておいてください。

典型的な誤解は、「六〇年安保」闘争と「七〇年安保」闘争との混同です。

同様の誤解では、歌手の加藤登紀子さんを「六〇年安保」の時のヒロインだとする誤解もあります(加藤さんは1943年生まれで、歌手デビューは1966年)。

 もちろん、聞かれた御本人は正しく記憶していても、聞き方によって“誤解”を生じさせてしまうこともありますし。

 また、御本人の発言、さらには聞き取りをした人の感想のなかに差別的な表現が含まれている場合がありますが(特に「力道山」)、それ自体も当人の実感として資料(史料)的価値ありと考えて、そのままにしています。