「アジア政治・外交論」夏季レポート参考書リスト
(2003年度)
木下是雄『レポートの組み立て方』 ちくま学芸文庫、1994、780円→山大○816.5//レポト<課題書の土屋氏についての本>小笠原喜康(日本大学文理学部教授)
『大学生のためのレポート・論文術』 講談社現代新書1603 講談社、2002、680円→山大△
花烏賊康繁『人間の良心:元憲兵 土屋芳雄の悔悟』 北の風出版(山形県東根市) 2002、2500円→山大△<体験記を読む(聞く)ための入門書・辞典類>野田正彰『戦争と罪責:日本兵における「悲しみ」の問題』岩波書店、1998、2300円
→山大○ 210.7//センソ開架・書庫
まず入門書や辞典を載せておく。下記に加えて、図書館に置いてある過去の年度のレポート「表紙集」と、各種目録、各書の参考書リストを使って調べるべし。
以下では基本的に山大所蔵の有無のみ示すので、所在と請求記号は各自検索のこと。またここで書庫にあるとした本でも開架に移動している場合があるし、逆に複数冊所蔵していて一部は開架、一部は書庫と分散している場合もある。
また、今夏に版元から品切情報が来ている分は「品切中」としたが、特に岩波の本は書店の棚に古いのが残っている場合があるので、古本屋と同様、書店も要チェック対象だ。
なお、幸いなことに本学図書館での参考書類はこれまでの受講者の「学生購入希望」により増加しつつある。オンラインあるいはインターネットでゆっくり検索すべし。また書名カード(「旧分類」も含む)で「MANSHU」「MANMO」も引いてほしい。
三國一朗『戦中用語集』岩波新書(黄版)310 、1985→山大△。品切中。
山中恒『暮らしの中の太平洋戦争:欲シガリマセン勝ツマデハ』
岩波新書(新赤版)078、1989→山大△。品切中。
ダニガンほか『第二次世界大戦あんな話こんな話』
文春文庫、1995年、631円→山大○209.74書庫
山中恒&山中典子『間違いだらけの少年H:銃後生活史の研究と手引き』
辺境社(発売:勁草書房)、1999、5600円→山大○910.268(開架に3冊、書庫に1冊)
これが単なる重箱ツツキの批判本だと思われている現実は、戦時日本の思想統制の凄さを侮っているがために(再び)足下をすくわれそうになっているとしか言いようがない。ということで推奨するのだが、いかんせん高価なので図書館に入れておきました。
若槻泰雄『日本の戦争責任 (上)(下)』原書房・1995年、のち2000年に小学館ライブラリーへ
→山大○210.7(原書房版が開架に4冊、書庫に1冊。小学館版が書庫に1冊)
どこかが予測かと問われそうなので一応書いておく。(上)第5章249-250頁(原書房版)である。「その信仰」が「子供、孫」のよしりんにもH氏にも「理解不能」だったからこそ、彼らは自分が「理解」できる形にするために過去の方をねじ曲げたのである。両者の方向は違うが……。
2002年9月3日追記:本書でも著者が青島生まれ(1924年)の青島育ちであることが著者の主張のバックボーンにあることがわかりますが、その青島生活について語った本↓が新刊で出ました。夏季レポートの「プラス体験」の対象書にもなりますね。
寺田近雄『日本軍隊用語集』立風書房、1992年、2200円→山大○392.1開架
寺田近雄『続 日本軍隊用語集』立風書房、1995年、2200円→山大△
秦郁彦編『日本陸海軍総合事典』東大出版会、1971年、32960円→山大○開架予定
太平洋戦争研究会編『図説 日露戦争』1999、1500円→ 山大○210.67(開架に3冊)
太平洋戦争研究会、森山康平『図説 日中戦争』2000、1600円→山大○210.7(開架に3冊)
太平洋戦争研究会編『図説 太平洋戦争』1995、1456円→ 山大○210.75(開架に3冊)
高橋三郎『「戦記もの」を読む:戦争体験と戦後日本社会』
アカデミア出版会、1988、1500円→山大○910.26開架
『山形県遺族会五十年史 別巻 山形の慰霊碑』→山大○212.5書庫
『山形県遺族通信(縮刷版)』→山大○361.6書庫
野田正彰『戦争と罪責:日本兵における「悲しみ」の問題』岩波書店、1998、2300円 ※既出
→山大○ 210.7//センソ開架・書庫
小野賢二ほか:編『南京大虐殺を記録した兵士たち:第十三師団山田支隊兵士の陣中日記』
大月書店、1996年、5825円→山大○開架※兵士たちが戦地でつけていた日記類を活字化したもの。みなさんの親類縁者にこうした従軍の記録を持っているひとはいるはずなので、実例として。
庄和高校地理歴史研究部、1996、1500円→山大○開架
(大判図書なので書架の最上段にあるのに注意)
神谷則明「父が語った「731」」『季刊戦争責任研究』19号→山大雑誌○
太平洋戦争研究会『図説 満州帝国』河出書房新社、1996、1460円→山大○222.5(開架に5冊)
西沢泰彦『図説「満洲」都市物語:ハルビン・大連・瀋陽・長春』河出書房新社、1996、1748円→山大○222.5(開架に5冊)
西沢泰彦『図説 満鉄:「満洲」の巨人」』河出書房新社、2000、1800円→山大○335.49(開架に5冊、書庫に1冊)
中日文化協会編『満蒙年鑑 昭和3年(1928年)』中日文化協会、1927
→山大○書庫(旧分類)550/ /13
満洲文化協会編『満洲年鑑 昭和8年(1933年)』満洲文化協会、1933
→山大○書庫(旧分類)550/ /19
厚生省社会・援護局援護50年史編集委員会編
『援護50年史』ぎょうせい、1997年、8600円→山大○書庫
若槻泰雄『新版 戦後引揚の記録』時事通信社→山大○開架
ニム・ウェールズ, キム・サン著/松平いを子訳
『アリランの歌:ある朝鮮人革命家の生涯』
岩波文庫、1987、720円→山大○
桑島節郎『華北戦記:中国にあったほんとうの戦争』
朝日文庫、1997、820円→山大○210.7書庫
笠原十九司『南京事件』岩波新書、1997、640円→山大○
秦郁彦『南京事件:「虐殺」の構造』中公新書0795、1986→山大○
森島守人『陰謀・暗殺・軍刀:一外交官の回想』岩波新書、1950→山大△
吉田満『戦艦大和』角川文庫、1968年→山大△(工学部分館に河出書房新社版あり)