PCが普及した今となっては「中級」どころか初級扱いかもしれませんが。まあ目次だけでも一回は見てみてください。目次複数の窓(ページ)を同時に開く
窓と窓との間で文字をやりとりする
今見ているウェブページのURLをコピーするには
フレームからページを取り出す
窓の中で特定の文字を探す
タイピング練習をしよう
マウスを使わない操作方法を覚えよう
Windows ではその名の通り、パソコンの画面上に複数の窓を開き、インターネットを閲覧しながら、またデータベースを使いながらワープロでレポートを書くという芸当ができます。そうするには、今の窓をそのままにして他のソフトを起動すればOKです。◇窓と窓との間で文字をやりとりするこの同時起動のテクニックは閲覧ソフトの場合でも活用できます。例えばネットニュースで新刊情報を読みつつ大学図書館のオンライン目録で所蔵の有無を検索し、さらに自分のデータベースに本を登録する…といった使い方をすれば時間の節約になります。そうするには?
<ネットスケープの場合>(B)使う窓の切り替え方リンク表示にマウスのポインタを当ててから、「右」クリックまたは
→メニューの中の「新しいタブでリンクを開く(T)」
または「新しいウインドウでリンクを開く(W)」をクリック
→ 新しい別のタブか窓でリンク先ページが現れる。「ファイル(F)」→「新規作成(N)」→「Navigatorウィンドウ(N)」<インターネットエクスプローラの場合>
→ これで新しい窓が開くので、そこでページを探す。リンク表示を「右」クリック →「新しいウインドウで開く(N)」をクリックまたは
→ 新しい別の窓でリンク先ページが現れる。「ファイル(F)」→「新規作成(N)」→「ウィンドウ(W)」とクリック
→ これで新しい窓が開くので、そこでページを探す。複数の窓を開いている時に使う窓を切り替えるには、画面端(ふつうは底辺にある)の「タスクバー」の中にある見出しをクリックするか、その窓の中を直接クリックします。今どの窓を操作しているのかは画面上にある窓の上辺(タイトルバー)が濃い青色になっているかどうか、どの窓がいちばん前に来ているかで区別します。
その窓が一時不要になったら、その窓の右上にある三連ボタンのうち、左端のボタンをクリックすれば窓は最小化して画面端の「タスクバー」に収まります。この三連ボタンのうち、× ボタンをクリックすれば、ソフト自体が終了して窓は完全に消えます。
窓と窓との間で、または同じ窓の中でも文字をやりとりするテクニックです。これは新刊情報で見つけた本を、すぐに図書館で蔵書目録で探したくなった場合などに役立ちます。つまり、新たにキーボードを使って検索語記入欄に検索語を打ち込まなくても、書名や著者名などの文字を移しかえることができるのです。これを“コピー&貼り付け(ペースト)”(略して「コピペ」)と言います。そうするには、以下の操作をおこなってください。(1)コピーしたい文字列を指定する
指定方式の(A):一部の文字列を指定するには ---(2)指定した文字列をいったんパソコンの頭の中にコピーするポインタをコピーしたい文字列の端(最初でも最後でも良い)に持っていく。指定方式の(B):ページ全体の文字列をすべて指定するには ---
→ マウスの左ボタンを押しながらポインタで文字列をなぞる(左ドラッグ)
→ マウスの左ボタンを離す。
→ コピーしたい文字列が白抜き文字に変化したはず※もし指定範囲を間違えたら、また新たに「左ドラッグ」をする。(「左ドラッグ」はけっこう難しいので、何回かやって要領を覚えよう。)※ワープロやエディタの窓であれば、 Shift キーを押しながらカーソルキーを押していくことでも文字列を白抜き指定できます。
窓の上辺にある「編集(E)」をクリック
→ 出てきたメニューの中の「すべて選択(A)」をクリック。※または、 Ctrl キーを押しながらAキーを押して離す。→ ページ内のすべての文字列が白抜き文字に変化したはず。コピーしたい文字列が白抜き文字になっているのを確かめて、
→ 窓の上辺にある「編集(E)」をクリック
→ 出てきたメニューの中の「コピー(C)」をクリックまたは次のいずれかの方法でもOKです。
・右クリック→「コピー(C)」をクリック※これでコンピュータのアタマの中に一時的に文字列が記憶されました。ちなみに、その記憶部のことを「クリップボード」と言います。
・ Ctrl キーを押しながらCキーを押して離す※ Ctrl キーはパソコンによっては Control と表示されています。
(3)パソコンの頭にコピーした文字列を相手先に貼り付ける◇今見ているウェブページのURLをコピーするにはコピーする先の窓の中の好きな箇所をクリックして「カーソル」を出す。※なお「コピー(C)」でなくて「切り取り(T)」をしてから「貼り付け(P)」をすると、文字の複写ではなくて移動をします。もちろんウェブページに表示された文字は「切り取」ることはできません。ちなみに「P」が意味する「ペースト paste」とは「(接着)糊」のことで、「移動」のことを「カット&ペースト」とも称します。※別の窓の中だったら、まず操作する窓を切り替えてからにします。→ ここでも窓の左上の「編集(E)」をクリック
→「貼り付け(P)」をクリック。または次のいずれかの方法でもOKです。これでカーソルのあったところに希望の文字列がコピーされます。・右クリック→「貼り付け(P)」をクリック
・ Ctrl キーを押しながらVキーを押して離す※もし貼りつけるところを間違えたら、「編集」→「取り消し/元に戻る」をクリックするか、 Ctrl キーを押しながらZキーを押して離せば、貼り付けた文字列が消えます。そして正しい場所にカーソルを移してから再度貼り付けをすればOKです。つまり次にコピーをするまで、前にコピーした文字列は「クリップボード」に残っているので、文字列のコピーからやり直す必要はありません。
以上の“コピー&貼り付け”のテクニックは、ウェブページの住所(URL:Uniform Resource Locator)のコピーにも応用できます。そうするには ----◇フレームからページを取り出す閲覧ソフトの窓の上辺にあるURL表示欄をクリックする。このURLコピー&貼り付けのテクニックを使えば、あとで必要になりそうなウェブページのURLをUSBメモリーやフロッピイで持ち帰ることができます。
(NSなら白い表示欄、IEなら「アドレス(D)」の右の白い表示欄)
→ URL表示欄の中の文字列すべてが白抜き表示される。※もし白抜きが部分的だった場合、←か→キーでカーソルをURLの両端に移動してから、 Shift キーを押しながら→ or ←キーを押し続けることでURLすべてを白抜き指定できる。→ 閲覧ソフトの窓の上辺の「編集(E)」をクリック
→ 出てきたメニューの中の「コピー(C)」をクリック※「右クリック → コピー」または「 Ctrl +C」キーでも可。ここから後は上記の「貼り付け」の操作と同じです。※本マニュアルに頻出するURLはすべてこうやって閲覧ソフトからワープロソフト「一太郎」にコピーしたものです。なお、この手法で“コピー&貼り付け”できるのは文字情報のみです。ウェブページ上に画像として表示されているもののコピー方法の説明は、ここでは略します。
「フレーム」とは、閲覧ソフトのひとつの窓のなかを複数の枠(フレーム)に区切り、それぞれに別々のページ(それぞれのURLは異なる)を同時に表示させて読みやすくする技術です(例:山形大学日本語版ウェブサイトの玄関)。しかし全体の窓が小さくてかえって読みにくくなっている時や、個々のフレームの中のページのURLを知りたいときにはフレームから目的のページだけを取り出す必要があります。◇窓の中で特定の文字を探すその場合は、そのページのひとつ前のページに戻ってから、そのページへのリンクを「右」クリックして、出てきたメニューから「新しい窓でリンク先を開く」をクリックすればOKです。つまり上記「閲覧ソフトの別窓の開き方」の応用です。
目当ての本や出来事、問題をあつかったウェブページを見つけたと思ったものの、ページのどこにその書名や単語や人名が出てくるのかわからないという場合があります。そういう場合はコンピュータに探させましょう。
◇タイピング練習をしよう窓の上辺の「編集(E)」をクリックし、
→「ページ内を検索(F)」をクリックまたは、 Ctrl キーを押しながらFキーを押す↓
これで検索用の小窓が開きます。→ 検索語記入欄をクリックし、カーソルを出現させる。
→ 検索語記入欄に検索したい語を入力する。もちろん「コピー&貼り付け」でもOK
→ 検索する方向(ポインタのあった位置から上か、下か)をクリック
→「次を検索(F)」ボタンをクリック
→ 求める語がページの中にあれば、その語が白抜き表示される
→ もっと探したい場合は再び「次を検索(F)」ボタンをクリック
インターネットでネットサーフィンをするだけなら、ほとんど「マウス」だけで用が済みます。しかしキーボード配列の暗記も絶対必要なので、ぜひ早く覚えてほしいものです。なぜなら、上記のような検索をするには検索語をどうしても入力しなくてはいけませんし、そもそもワープロで自分の文書を作らねば自分からの情報発信(電子メールやレポート、電子掲示板)ができません。◇マウスを使わない操作方法を覚えようまた、その難易度は自動車の運転実技以下なので、クルマと同じで誰もができるようになりますし、同様に一生の財産になります。もちろん自動車学校でのように、一気に、段階を踏んで、練習すべきですが。
では覚えるべきは「ABC配列」と「かな配列」のどれかですが、松本としては、ABC配列を覚えてローマ字入力をすることを強く勧めます。かな配列だとABC配列も覚えないと外国語が打てませんから。ちなみにキーボードの配列は全社ほぼ共通です。
※CIEC(コンピュータ利用教育協議会:http://www.ciec.or.jp/)が開発しているネットワーク対応型のタイピング練習用ソフトが「CIEC TypingClub」で、ネット上で全国の練習者と成績を競うことができます(松本もエントリー中)。CD-ROMf付で3480円、大学生協組合員価格は2980円。発売元は(株)バーシティウエーブ。
以上のようにしてキーボードの配置を覚えると、日本語入力が速くなるだけでなく、その他の操作自体も速くできます。それが「ショートカットキー」(近道キー)です。いろいろなショートカットキーがありますが、ここでは代表的なものを挙げておきます。という次第で、そこそこのテクニックを学んだところで、次は「よくあるトラブルへの対処法」も勉強しておきましょう。“もう分かってます”という方も、目次欄だけは眺めてください。すでにコピー&貼り付けに関係するショートカットキーは上記でも説明しましたが、そこで「貼り付け(P)」、「コピー(C)」などと表記してきたのを覚えていますか?(B)ボタンのショートカット実はキーボードの下にある Alt キーを押しながらコマンドの次のカッコ内の下線付きの英字のキーを1回押して離すと、それはそのコマンドをマウスでクリックしたのと同じことになるのです。(ちなみにメニューとしてコマンドが例示された場合は英字キー単独でOK。)
操作中のソフトの窓の中に、「開く」「名前を付けて保存」といった小窓が開く場合があります。その中にもたくさんのボタンがあるわけですが、キーボードの左端にある Tab キーを押しては離し、押しては離しするたびに、ボタンの中の文字(コマンド)が、(C)ソフトの切り替えと終了
┌───┐
│ OK │
└───┘
--- のように点線で囲まれていきます。必要なコマンドに 点線カコミ が入ったところで Enter キーを押せば、それはボタンをクリックしたのと同じことになります。※点線カコミが行き過ぎても大丈夫。 Tab キーを何回も押せば、点線カコミは一巡して戻ってきます。または Shift キーを押しながら Tab キーを押すと、点線カコミは逆順に移動します。また、このボタンのところに「保存(S)」とか「ヘルプ(H)」などと表示されていたら、上記のコマンドキーと同様「 Alt +S」や「 Alt +H」キーを押せば、ボタンをクリックしたのと同じことになります。<操作するソフトを切り替える方法>Alt キーを押しながらキーボードの左端にある Tab キーを1回押して離すと、いま起動しているソフトのアイコン一覧が表示されます。そのまま Alt キーを押しながら Tab キーを何度も押していくと、アイコンを囲む点線カコミ が移動していきます。操作したいソフトのアイコンが 点線カコミ に囲まれたところで Tab キーを離せば、そのソフトの窓が前面に出てきます。<ソフトを終了させる方法>※点線カコミが行き過ぎても大丈夫。 Tab キーを何回も押せば、点線カコミは一巡して戻ってきます。終了させたいソフトの窓を選択して前面に出します。この状態で Alt キーを押しながら、キーボードの上方にあるF4キーを1回押して離すと、そのソフトはすぐに終了します。