目次検索エンジンとは検索エンジンの特徴検索エンジンで物事を調べる
なぜヒットしたページがNot Foundになるのか
検索エンジン総まとめのページ
「ディレクトリ型」検索エンジンでサイトを探そう
「ロボット型」検索エンジンでリンク集を探そう検索語の選び方
「検索語+とは」「検索語+するには」で検索する
信頼できそうなデータを探すには
ここで「検索エンジン」について説明をしておきます。検索エンジンは大別して次の2種類に分けられます。◇検索エンジンで物事を調べるディレクトリ型(サイト型/カテゴリ型)○検索エンジンの特徴
ロボット型まず「ディレクトリ型/カテゴリ型」は、ウェブサイト(ウェブページの一定のまとまり)を人間の目と手によって分類しているのが大きな特徴で、代表例は「Yahoo! JAPAN」の「カテゴリ」分類です。○なぜヒットしたページがNot FoundになるのかYahoo! JAPAN http://www.yahoo.co.jp/対して「ロボット型」は文字通り人間ではなくて自動的に働くコンピュータプログラム(検索ロボット)が主役です。そのロボットは猟犬のように世界中のウェブページを巡回し、その内容を自分のコンピュータに貯めて検索に備えています。そしてあなたが検索語を入力して検索をすると、その語句を含んだページのリストをあなたのコンピュータに送ってくれます。しかし検索語がそのページの中でどんな文脈で、どれくらいの重みをもって使われているかについては、そこまでは調べていないのが基本なので、表示しません(できません)。つまり「ロボット型」の検索エンジンでウェブページ検索をおこなうと、漏れが少ないというメリットのかわりに、別ページ「ネット世界の特徴(“玉石混淆”)」で書いたように、“ヒットは多いがファウルも多い”という結果になりやすいデメリットがあるわけです。その欠点を、“そのウェブページにリンクしているページが多ければ、そのウェブページの重要度は高いはず”という発想で補おうとして後から登場し、一気に検索エンジンのトップに上り詰めたのが、
Google http://www.google.com/intl/ja/--- です。いまや「ググる」という新語も普及するとともに、その“リンク関係”チェックの手法は他の検索エンジンにも波及しています。(ちなみに、防塵眼鏡の「ゴーグル」の綴りは goggle。)
※名前の由来について:会社概要<ここでその他の検索エンジン(一部)の紹介(五十音順)>インフォシーク http://www.infoseek.co.jp/※2003年9月1日に、楽天株式会社が株式会社インフォシークとライコスジャパン株式会社(Lycos Japan http://www.lycos.co.jp/)を合併。goo http://www.goo.ne.jp/※エヌ・ティ・ティ レゾナント株式会社(NTTレゾナント http://www.nttr.co.jp/)の提供。同社はエヌ・ティ・ティ・ブロードバンドイニシアティブ株式会社(NTT-BB)及び株式会社エヌ・ティ・ティ エックス(NTT-X)から営業を譲り受け、2004年4月1日より事業を開始したもの(同社「ニュースリリース/事業の開始について」)。ここで、ヒットしたウェブページにアクセスしたら「Not Found」(アクセス不能)となる場合について説明しておきます。これは一見不思議ではありますが、上記のようなシステムから考えれば理由はおわかりでしょう。検索結果は検索ロボットが前もって巡回した当時のデータによるものなので、どうしても現実世界とは時間差が生じてしまうのです。○検索エンジン総まとめのページこの場合は別ページ「ネットでよくあるトラブルの対処法>宛先の住所が正しいのに目当てのページに飛ばない」)で書いたように、「Not Found」となったページのURLと題名とを手がかりにして転居先を探す必要があります。
※この欠点をカバーするため、検索エンジンによっては、検索ロボットが巡回した時のページのデータをも「キャッシュ cache」として貯蔵していて、閲覧ができます。一種の「タイムカプセル」です。(なおこの場合のキャッシュとはデータの一時的貯蔵庫のこと。現金 cash とは別。)以上のような特徴は、あれこれ言うよりも実際に検索してもらった方が早いでしょう。しかし、いちいち「Yahoo! JAPAN」に飛んで、次に「goo」に飛んで…というのは何とも面倒です。そこで便利なのが、検索語を一カ所に入力するだけで、複数の検索エンジンをまとめて使うことのできる「横断検索エンジン」です。ここでは一つだけ紹介しておきます。○「ディレクトリ型/カテゴリ型」検索エンジンでサイトを探そう検索デスク http://www.searchdesk.com/「検索デスク」の使い方は、冒頭の検索語記入欄に検索語を入力した後、使用したい検索エンジンを選んで「検索」ボタンを押すと、別の窓が検索結果の窓として開くというものです。その横断検索対象も、ウェブページだけでなく「ニュース検索」「辞書検索」など様々な検索サービスのサイトを網羅しています。さて、まずは「検索デスク」にて「ディレクトリ型/カテゴリ型」エンジンを使ってみましょう。「検索デスク」の玄関ページ、左下の「カテゴリ →詳細」との題名の下に、○「ロボット型」検索エンジンでリンク集を探そうYahoo! 検索--- のように縦にずらっと並んでいます(※この順番は変更がありうる)。
goo 検索
AllAbout 検索
:「検索窓」という題名の右にある白い記入欄に団体名称の一部を入力して、好みの検索エンジンの右横の「検索」ボタンをクリックします(検索エンジンの名称の方をクリックすると、検索エンジンのトップページに飛びます)。「Yahoo! JAPAN」の検索結果をざっと見たら、次は「goo」を使ってみましょう。検索語は再入力する必要はありません。
「Yahoo! JAPAN」の場合、その検索語に関係するウェブサイトが「登録サイト」として表示されます。それぞれサイトによる概要説明が一緒に出てくるので選択の一助になります。
または、Yahoo! がサイトを「Yahoo!カテゴリ」別に分類して設けたリンク集を(目星を付けて)たどっていってもOKです。
以上の「ディレクトリ型」検索エンジンを使うことで、だいたいのウェブサイトは手に入りますが、「ロボット型」検索エンジンの方でも、検索語として、目的の語と「リンク集」とでAND検索をおこなう手があります。例えば「青年海外協力隊」についてのリンク集が必要なら、「検索デスク」では、青年海外協力隊 リンク集--- としてスペース(空白)をあけて単語を入力して「検索」ボタンをクリックすればAND検索となります。「検索デスク」ではロボット型の検索ボタンは冒頭の「ウェブ検索 →詳細」のタイトルの下に、
Google 検索 英--- とあるのを使ってください(※この順番も変更があります)。ここでも検索語はいちいち再入力する必要はありません。そして、ここでも、それぞれが使っている猟犬(ロボット)の仕様の違いがヒット数とリスト順の違いとなって現れます。
Yahoo! 検索 英
:
上記のような公式ウェブサイトやリンク集以外からも、その団体や人物、事件について調べることはできます。…と言うより、こちらの方が皆さんにとっては馴染みの検索エンジンの使い方でしょう。それに、当事者の“公式説明”以外の情報をネット上で探すには、こちらの方法も必要です。○検索語の選び方
図書館での蔵書検索と同様、検索語を決める際には以下のような点に注意しましょう。(A)検索対象を明確にする○「検索語+とは」「検索語+するには」で検索するまずは、自分が何を知りたいのか、人物、団体、事件などの名称をハッキリさせます。(B)検索するために使う語句(検索語)を決める一般に検索語が一般的、短めだとヒット数が多くなりすぎ、ほとんど無関係のページ(ハズレ)も増えます。逆に、特殊すぎたり長めだとヒット数が減ります。この“法則”を念頭に置いて、入力が楽で、必要なデータが載っているページをヒットさせるような検索語を考えます。(C)検索語を変えていく検索結果に応じて検索語はどんどん増えていったり、適切なものに変更することになりますからメモを用意しましょう。(D)芋づる式に検索してみようそして試行錯誤を厭(いと)わず、検索語の区切りを変えたり、送りがなを変えたりして検索を繰り返すべし。
※類義語に注意しよう。例えば「民族/エスニック/エスニシティ」「ナチ/ナチ党/ナチス/ナチズム/国家社会主義」等々。そして目当てのウェブページが見つかった場合、そこで新たに手に入った人物名・団体名・事件名を手書きメモなり、別ページ「中級テクニック」の「コピー&貼り付け」の要領で「クリップボード」かワープロにコピーしておいて、次はその著者名を検索語欄に手入力なり「貼り付け」なりして検索してみましょう。もっと新しくて的確なウェブページがヒットするかもしれません。(E)検索方法を工夫する(AND、OR)さらに、「AND検索」、「OR検索」のテクニックを使います。そのためには検索語が分割できるかどうかも考えてみましょう。例えば「国際政治」と「国際 & 政治」、「日本外交」と「日本 & 外交」、「国際交流」と「国際 & 交流」とでは、ヒットするページがかなり変わってくるのはおわかりでしょう。
検索エンジンではそれぞれ「AND OR」検索、さらには「NOT」検索の仕方が少しずつ異なるので、詳細はそのエンジンでの説明を読んでください。
物事についての説明文があるウェブページを探すもっとも手軽な方法としては、説明をする際によく使うフレーズを一緒にして検索することです。例えば、「○○とは」「○○について」「○○をするには」「○○をする方法」などという検索語です。
以上のようにして「○○について」の説明がとりあえず手に入りましたが、その内容はウェブページによって違っていたりします。どれがもっとも信頼できるデータなのか? 次は別ページ「より信頼性の高い情報を手に入れるには」へどうぞ。