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ウェブ版『検索マニュアル』第一部
ネットでよくあるトラブルの対処法
最終更新時:2008年12月09日/建築開始:2008年05月27日)
リンクについての方針


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目次
宛先の住所が正しいのに目当てのページに飛ばない(練習問題その1その2
文字化けする
画面が凍りついて操作を受けつけない

◇宛先の住所が正しいのに目当てのページに飛ばない

 これはけっこう多いトラブルです。リンクをクリックしたら目当てのページが現れずに、  ---- といった「エラーメッセージ」が表示されるという現象です。

 こうしたエラー(トラブル)の理由としては、

(A) 相手と自分のパソコンとを結ぶどこかの信号経路の不具合
(B) 相手が引っ越ししたか、店じまいした
(C) 住所(URL)の入力まちがい
 ---- などが考えられます。

 ここで鍵になるのは、めざすウェブページの住所(URL)を、あなたがどこで知ったかということです。もしそのURLがウェブページ上のリンクをクリックしたものである場合は(A)(B)の可能性があります。そうではなくて、自分でURLを閲覧ソフトの住所欄に入力した場合は、更に(C)「入力ミス」の可能性が付け加わります。

<(A):信号経路の異常による「Not Found」の場合の対処法>

 これは非常に多い。原因としては、相手のページのデータをこちらのパソコンに送るはずのコンピュータ(サービスの給仕役なので「サーバー server」と呼びます)が点検中だったり停電だったり、はたまたコンピュータウイルス別ページ参照)に襲われて止まっていることもあれば、単に信号の流れがどこかの経路で溢れたためということもあります。電気信号が溢れるというのも変ですが、これだけインターネットが普及してくると、人気のウェブサイトに世界中からアクセスが殺到して、サイトのサーバーが機能不全に陥るということは珍しくありません。
※なお、この時のエラーメッセージは、
「データ受信中にネットワークエラーが発生しました」
 --- という場合が多い。
 不調の原因がサーバーの点検・停電かどうかは、学内ネットワークまたはプロパイダーの管理部門に照会することでわかる場合があります(だいたいは事前にお知らせがある)。山大であれば、
山形大学学術情報基盤センター」ウェブサイト
http://kdwww.kj.yamagata-u.ac.jp/
 --- にアクセスしましょう。

 原因不明の場合は、時間をおいて再アクセスしてみるしか手はありませんが、とりあえずは次の(B)の場合を想定して対処してみましょう。

<(B):転居先不明による「Not Found」の場合の対処法>
 これで郵便が戻ってきてしまうというのが現実世界でのことですが、インターネットの世界では転居がずっと容易なため、これによる「Not Found」は頻繁(ひんぱん)に起こります。
※松本ウェブサイトには多くのリンク集が設けてありますが、どれか一つ、例えば「政治学」参考リンク集をざっと見てみるだけでも、URLの修正がされているサイト、ページが多数あることがお分かりになるでしょう(未修正のページも多い。すまん)。静岡県清水市などは、静岡市に合併されてサイトが消滅し、次はその静岡市のサイトも転居している。
 たとえば、個人や会社が手作業で作成している「リンク集」はもちろん、「検索エンジン」(別ページ「検索エンジンの上手な使い方」参照)を使ってようやく見つけたウェブページでさえ、いざアクセスすると「Not Found」になるということは珍しくありません。これは検索エンジンが扱っているデータが、その時その時に検索して集めてくる最新のものではなく、過去に検索して検索エンジンの記録簿に登録しておいたものでしかないという原理的な欠陥(仕様?)から来ています。

 でも、だいたいの転居の場合、郵便と同様に、元のページに転居先のURLが表示されるのが普通です。が、その転居先表示期間が過ぎていたり、表示自体を主が忘れていて「Not Found」になったらお手上げかというと、まだ手はあります。

○転居先探索法の1;URL短縮法

 まずはURLを短くしてみるという手があります。が、闇雲に短くするわけではありません。

 閲覧ソフトのURL表示欄を2回クリックし、カーソルを出現させます。ここで1回だけクリックして表示欄が白抜き表示されたところで Back Space キーを押すと全部のURLが消えてしまいますが、もし消してしまったらいったんページを「戻」り、そのうえで「次」に進めばURLが再表示されるから大丈夫。

 そのあと Back Space キーでURLを右端から少しずつ削っては「/」(半角のスラッシュ)を残した段階で Enter キーを押すことを繰り返します。

 これをURLの「ディレクトリ」を遡(さかのぼ)ると言います。ディレクトリを削りすぎたと思ったら、「戻る」をクリックして元の転居先不明のページに戻り、そこからまたやり直せば大丈夫。

 こうしてそのウェブサイト(ウェブページのひとまとまりの名称)の玄関ページ、たいがいはURLの最後が「index.htm」または「index.html」という名称のウェブページにまで戻っていけば、求めるページへのリンクが出てくるでしょう。

※ここで練習問題その1:では実際にURL短縮法を実践してみましょう。まず下記のリンクをクリックして、「ウェブ版『検索マニュアル』表紙」のページにアクセスしてください。そのページを起点にして、URL短縮法を(1)→(2)→(3)とおこなうと?

http://www-h.yamagata-u.ac.jp/~matumoto/manual/manu_index.htm
                     ↓

(1)上記のURLからページのファイル「
manu_index.htm」を削って、
http://www-h.yamagata-u.ac.jp/~matumoto/manual/
 --- にアクセスすると?
                      ↓
(2)上記(1)のURLからディレクトリ「manual/」を削って、
http://www-h.yamagata-u.ac.jp/~matumoto/
 --- にアクセスすると?
                      ↓
(3)上記(2)のURLからディレクトリ「~matumoto/」を削って、
http://www-h.yamagata-u.ac.jp/
 --- にアクセスすると?
○転居先探索法の2;時間に解決させる
 もし以上の手を使っても、転居先がそのサイト内では分からないなら、URLが正しいのを確かめた上で再度アクセスし、それでもダメなら他のページを見に行きましょう。で、時間を置いて再度アクセス。これは上記の(A)と同じです。
○転居先探索法の3;検索してみる
 時間に解決させながら、同時並行でできる手はこれです。

 今度はページの名称を検索語にして Yahoo! JAPAN や goo などの検索エンジンを使って探してみます。探し方は別ページ「検索エンジンの上手な使い方」を参考にしてください。


<(C):URL入力ミスによる「Not Found」の場合の対処法>

 もしURLが自分で本や新聞記事などを見ながらキー入力したものなら、一度は入力ミスを疑う価値があります。出典と入力したURLとをもう一度照合しましょう。

 とは言えコンピュータでは画面上の字が小さいのと、URLというものを初めて見る人にとってはその“不自然さ”はわかりにくいでしょうから、ここで練習問題を解いてもらっておきます。なおこの時点ではURLの仕組みまでは知らなくてもOKなので説明を略していますが、くわしくは別ページ「第三部 ネット書誌事項/ウェブページについて(URLからわかること)」にてどうぞ。

練習問題その2:下記↓は実在するウェブページのURLの一部を変えたものですが、どこがおかしいかわかりますか? 変更箇所はそれぞれ3文字で、半角文字というのは同じです。

  
<URLの綴りの正誤例>
 
その1)山形大学ウェブサイト玄関
正)http://www.yamagata-u.ac.jp/index-j.html

誤)http;//www.yamagata_u.ac.jp/index~j.html 

その2)Yahoo! JAPAN
正)http://www.yahoo.co.jp/

誤)http://www,yqhoo.Co.jp/

 上記の変更箇所6つはいずれも間違えやすい半角文字です。そうした文字の一部を下に示しますので、違いをチェックしてみてください。違いが分かりやすいように、このマニュアルの普通の文字よりも大きめのサイズにしてあります。
○間違えやすい記号や文字の例(いずれも半角文字)
  •  記号の .(ドット/ピリオド)と ,(コンマ) ※ドットの例「iryou.htm」
  • 記号の :(コロン)と ;(セミコロン) ※コロンの例「http://」
  • 数字の 1 と英字の   l i I  J        ※実例:別ページの「迷惑メール」
  • 数字の O と英字の o O a
  • 英字の a q G  g
○間違えやすくて、おまけに入力しにくい記号の例(いずれも半角文字)
  ※いずれも日本語入力をOFFにして、半角英数字モードで入力する
  •  ~ (チルダ)→  Shift キーを押しながら、キーボードの右上、カナの「へ」のキーを押す。(例:「http://www-h.yamagata-u.ac.jp/~matumoto/index.htm」
  • _(アンダーバー)→  Shift キーを押しながら、キーボードの右下、カナの「ろ」のキーを押す。(例:「http://www-h.yamagata-u.ac.jp/~matumoto/bbs_rule.htm」
 以上の見間違えやすさに加え、URLが大文字(A)と小文字(a)とを区別する一方で、コンピュータの画面上では全角文字と半角文字の違いがわかりにくいというのも厄介(やっかい)です(例:全角a←→半角a)

 よって、URLの手入力は避け、できる限り別ページ「中級テクニック」の箇所で説明した“URLのコピー&貼り付け”をすることを薦めます。

 しかし出典違い・入力ミスが無かったり、ウェブページ上のリンク集がリンク元なら、上記の(A)(B)となります。

<リンク先転居を知らせてあげよう>
 あなたの見たいそのページが幸いにして別のURLで見つかるかどうかは別にして、あなたの使ったリンク集(本マニュアルを含む)の修正・更新をしてもらうように、そのリンク元を管理している個人か団体に連絡してあげましょう(どこのサイトもトップページに連絡先のアドレスを表示していますし、場合によっては閲覧ソフトから入力できるようなメール送信欄を設けています。山大図書館ならカウンターの学術情報係でも可)。

 そうしてもらうと、次にリンク集を使う人たち、つまりインターネットで世界中からアクセスするひとが助かります。つまり、“情けはひとのためならず”その壱(これはインターネット時代には“GIVE & TAKE”と並んで世界標準の倫理です)

◇文字化けする
 日本語表示のページのはずが、英語でもどこの言語でもない言語、そして漢字が表示されても難しい漢字が表示されるということがよくあります(例↓)。これを“文字化け”と言い、新聞記事や本ではお目にかかれないネットだけでの現象です。
 
<文字化けの例>
  • キヌコワセ??ホテ??「、マト?。クオエ・ネナ?ヒオ「ツー、キ、゙、ケ。」 
  • Copyright(C) 2007 OKWave All Rights Reserved. 
※出典:「教えて!goo」(2007年05月08日閲覧)
http://oshiete.goo.ne.jp/
 これはウェブページの使っている文字コードと、閲覧ソフトがページ情報を解読する際に使った文字コードとが異なっていたためのズレです。まあ暗号を解読するのにまちがった解読コードを使ったようなものと思ってください。(“コード”という用語も映画のおかげで有名に…。)

 このズレは日本語文字(漢字や平仮名、カタカナ、句読点など)についてのものなので、上記の例でおわかりのように、半角の英数字「Copyright (C) 2007」は化けていないのが特徴です。そして、これは文字コードの違いから起きることなので、韓国語のページを日本語の文字コードで読もうとしたようなときにはもちろん、他のソフト(エディタやワープロ)でも起きます。

 こうなったら閲覧ソフトの銘柄とバージョンを確認した上で、次のようにクリックしましょう。

<ネットスケープの場合>
「表示(V)」→「文字コード(C)」→「自動判別(A)」→「日本語」
 → 治った? 
 → 治らなかったら 、ふたたび「文字コード(C)」で日本語コードを変更
<インターネットエクスプローラの場合>
「表示(V)」→「エンコード(D)」
 →「自動選択」または「日本語(自動選択)」をクリック
 → 治った?
 → 治らなかったら「エンコード(D)」を再変更。
 さて、先の文字化けはページの文字コードを「シフトJIS」だとして開いたためのミスで、コードを「自動判定」もしくは「EUC-JP」に変更すると次のように表示されました(ちなみに2008年06月でのアクセスでは文字コード「シフトJIS」でも文字化けはしなくなりました)
 
<適切な文字コードで表示させると>
  • 掲載情報の著作権は提供元企業等に帰属します。
  • Copyright(C) 2007 OKWave All Rights Reserved.
  • ◇画面が凍りついて操作を受けつけない
     パソコンは急に不機嫌になって操作を受け付けなくなるとき、つまり画面が凍る(フリーズする)時があります。そこで慌ててキーを闇雲に打ったりしてはいけません。

     インターネット閲覧中であれば、まずは窓の左上の方にある「×」印のアイコンをクリックします。これで大きなファイル(だいたいは画像や映像のファイル)を読み込もうとしていた場合は読み込みを中止します。(もし読み込みを再開したい場合は、NSなら「再読み込み」、IEなら「更新」のアイコンをクリックする。)

     ネット以外の場合や、読み込みを中止しても反応が無い場合、画面に「砂時計」が出ていないかどうかを確かめます。次は別の窓をクリックして操作対象の窓を切り替えてみます。それでも全部の窓が凍っていて砂時計も出たままなら、次のようにしてください。(なお、フリーズした時点で管理者に申し出るように定めている共用施設もありますから、この時点で、その施設の注意書きを再度チェックしてください。)

     
    <強制終了のしかた>
    Ctrl キーAltキーを同時に押しながら
    ※  Ctrl キー=  Control  キー※
    Delete キー(1文字削除キー)を押して離す
     すると「Windowsタスクマネージャ」という小窓が開きます。その中の「アプリケーション」タブをクリックすると、現在起動中のソフトのリストが表示されます。そこで、いま操作していたソフトをクリックして(白抜き表示される)、「タスクの終了(E)」ボタンをクリック。

     これでも“解凍”しない場合は小窓「Windowsタスクマネージャ」で「シャットダウン(U)」→「再起動(R)」とクリックしてください。これでコンピュータがいったん終了し、あらためて「起動」するはずです。しかし、なおも正常化しない場合は、「フリーズ中」とのメモをキーボードに置いて、管理者に通報してください。

    《「強制終了」時の注意!!》

     「タスクの終了」あるいは「再起動」をすると、それまで編集していたファイルは消えてしまいます。そして、「パソコンは、「何はあっても信頼性だけはない機械」と言われることがあ」る内田誠『さまよえる廃棄パソコン』岩波ブックレット472、1999年、21頁 ←※書籍からの引用時の出典表記の例)。これは不幸にもジョークではありません。

     予期せぬフリーズ対策として、ワープロや表計算等々で編集中の文書は、作業の途中途中でこまめにUSBメモリーやフロッピイ等の外部記憶媒体(リムーバルディスク)に保存しましょう。“転ばぬ先の杖”は電子時代の今も金言なのです。松本の場合、Windows95時代にワープロやデータベースのファイルが(何度も)壊れた経験から、作業中に何度もファイルを保存をする癖をつけましたし、携帯用ハードディスクは毎日一回はデスクトップPCのハードディスクに丸ごとコピーしています。

     では実際にPCを起動してネットにアクセス…と行きたいところですが、その前に、電子時代に特有の「倫理とマナー」も身につけておいてからにしてもらいましょう。


    《以上です》