経済原論演習
 Undergraduate Seminar in the Principles of Political Economy
 担当教員:安田 均(YASUDA Hitoshi)
 担当教員の所属:人文学部法経政策学科
 開講学年:3年,4年  開講学期:前期・後期  単位数:2単位  開講形態:演習
 開講対象:  科目区分: 
【授業概要】
・テーマ
会社における社員の処遇システムやその理論を学ぶことによって資本主義経済に関する現状分析能力を身につけることが目的です。
・到達目標
1)賃金の仕組み,上がり方,あるいは異動や昇進の仕組みを学ぶことにより,内部労働市場の仕組みについて説明できるようになる。
2)昇給や昇進の実態や理論を調べることにより,内部労働市場の歴史的意義を適切に説明できるようになる。
3)議論を重ねることにより,現在何が問題になっているか,論点を整理したうえで自分の考えを適切に表現できるようになる。
・キーワード
内部労働市場,雇用の流動化,非正規雇用

【科目の位置付け】
学部・学科のカリキュラム・ポリシーとの関係については,「カリキュラム・マップ」を参照し,よく理解したうえで履修してください。

【授業計画】
・授業の方法
毎週のテキスト分担者が内容の要約と論点を疑問点とともに報告した後,疑問点を1つひとつ議論してゆく。
・日程
まず全13章のうち「序説 さまざまな労働者グループ」「第1章 知的熟練」「第2章 大企業労働者のキャリア」「第3章 大卒ホワイトカラーの人材開発」「第4章 報酬pay」くらいまでを1章を2,3週のペースで進める。

秋からは関心のある新聞記事を持ち寄り,ほぼ1テーマ1ヶ月のペースで読み合わせ,疑問点や論点のピックアップ,討論という順番で進めるす。

年2回,東北学院大,宮城学院女子大と合同ゼミを行なう。

【学習の方法】
・受講のあり方
どんな小さなことでも良いのでテキストに関する疑問点を挙げ発言することを求める。
・授業時間外学習へのアドバイス
テキストの該当箇所を読み,論点と疑問点を整理しておくこと。
時間内に答えられなかった質問事項は次週以降必ずフォローアップすること。

【成績の評価】
・基準
1)テキストの要約や質問など授業に積極的に参加しているか,2)自分の意見を異なる意見と対照させつつ適切に表現できているか,3)自分で選んだテーマについてテキストを掘り下げて理解し,関連するデータを調べ,文章で考えをまとめることができるているかをみる。
・方法
レスポンスカード(40点),レポート(60点)。

【テキスト・参考書】
テキスト;小池和男『仕事の経済学』第3版(東洋経済新報社)。

【その他】
・学生へのメッセージ
非正規雇用問題が喧伝されるのは,他方で正社員の勤続昇給が維持されているからですが,正社員と言っても働き方や処遇は一様ではありませんし,現在大きく変わりつつあります。自分自身の働き方という観点から参加して欲しいと思います。
・オフィス・アワー
月曜日13:00-14:40。連絡先yasuda@human.kj.yamagata-u.ac.jp

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