第二期山形仙台圏交流研究会第40回研究会

2010年02月03日
10時30分〜12時00分
於;人文学部第2会議室


 山形県村山総合支庁始め自治体から6名前後,人文学部から10名の参加を得て開催された。

1.事業報告

 石川由美村山総合支庁観光室長より,この間開催した事業について報告があった。
 (1)観光統計
 去る1月29日「やまがた観光アドバイザー」の甲斐賢一氏を招いて,蔵王温泉,志津温泉,肘折温泉合同の観光統計に関する研修会が開かれた。客観的統計自体が整備されていない温泉もあり,まず統計を取ることで各温泉地の客観的状況を知ること,次いで数値的目標を立てる,さらに資料のフィードバックや「地域を売る営業ノウハウ」について甲斐氏によるレクチャーがあった。
 (2)観光圏整備について
 妙2月4日,村山管内の自治体及び観光関係者が「観光圏推進協議会」を設立し,4月の国土交通省(観光庁)による観光圏認定に向け,観光圏整備計画を策定することになった。概要は「めでためでた♪花のやまがた観光圏(仮称)」と題し,管内14市町が10温泉地のネットワーク化による「連泊・転泊」の仕組みづくりである。
 また石川氏からは上記2点に関し山形大学の積極的関与が求められた。

2.報告「山口市中心市街地の実態と活性化政策」

 昨年3月,バーチャル研究所「山形大学まちづくり研究所」が行なった山口中心市街地活性化策の調査について是川晴彦教授より報告があった。

 新法の下で中心市街地活性化基本計画が認定された山口市は,中心市街地こそ,店舗数,売り場面積,販売額が減少傾向にあるが,市全体では後二者が増加傾向にある。その原因を探ると,中心市街地がよくあるように二極化,多極化しておらず,旧街道沿い一本に維持されている,周辺に大きな商業集積がない,大商業地福岡市,広島市とも片道3時間調の移動距離にある,というコンパクトで自立的な中心市街地像が浮かび上がって。
 その後,主に村山地区への適応可能性について質疑があった。

3.今後の方向性

 村山総合支庁地域振興専門員山本勝氏より,前回の確認というかたちで,今後の研究会の方向性について,山形仙台交流圏研究会の第1のテーマである仙山交流に向け,宮城県立大学との合同研究会開催や宮城県自治体との連携づくりを進めるという総合支庁側の考えが披露された。

 


 次回は開催は3月10日10時30分からの予定です。参加を希望される方は立松潔教授までご連絡下さい。