「アジア政治・外交論」夏季レポートについて
(2003年度版)
本説明は2003年7月11日の講義から配布している「要領」を前提に説明しています。シラバスや4.11配布プリントも併せて参照してください。なお夏季レポートは2003年度から自由課題としています。
○参考書リスト(別ページ)
○レポート見本について
○「要領」重要問答集
・制限について
<そもそもレポートとは?>
<分量の目安は?>
<提出締切の遅れは?>
・プラス体験について
<プラス体験/近親者の体験の種類は?>
<プラス体験/文献資料でもOKなの?>
<プラス体験/共通の視角・論点とは?>
・レポートの必要事項について
<内容は外交問題に限るのか?>
<(5)「次の課題」とは?>
<(6) 出典の表示方法の詳細は?>
・その他
<「熱意」の評価基準は何でしょうか?>
<読めない字があるのですが?>
<〆切延長申請について>※2002年9月27日追加
・「表紙集」
1996年度以降の夏季レポート「表紙集」を図書館1階開架の目録コーナーに置かせていただいています。目録コーナー、エレベーターから正面入り口にむかって2つ目の本棚(本としては4列目)…のハズ。
なおファイル名は『「国際政治」夏季レポート表紙集』および『「アジア政治・外交論」夏季レポート表紙集』です(2000年度から講義名を「国際政治」を「アジア政治・外交論」へ変更したので)。
『表紙集』の表紙にも書いておきましたが、あくまで今年度生に参考用に見てもらうだけのもので、他に使われることまでは予定していないので禁複写、禁持ち出しです。
また、『表紙集』の1998年度分の表紙にも書きましたが、どれが優秀作かとか違反例かとかは表紙からはわかりません。よって、過去にこれで提出されているから今年もOKなハズだなどと思ってはいけません。松本は前例によってではなく、「要領」にしたがって評価しますので。
・「レポート」内容見本
『表紙集』とは別に、中身のレポートの方の見本も同じ場所に出している。こちらも禁複写、禁帯出です。
そのファイルの表紙にも書いたが、下記の点には要注意です。
さらに言えば、「自分の考え」はあくまで事実で基礎づけないと、ただの信仰告白になってしまう。詳細はやっぱり『レポートの組み立て方』(特には046頁)をどうぞ(レポートの書き方入門書については「要領」または別ページヘ)。
・せめて「何枚以上書くこと」と枚数を明示してもらった方が書きやすいと思います(2001年度AYさん)。
図書館に置いてある過去のレポートの『表紙集』で「目次」を見てもらうと、過去の枚数はだいたい把握できるでしょう(本文が1枚何字かがわからない場合が多いので無意味かもしれないが)。
・プラス体験というのは祖父母の戦争の回想でかまわないのですか(2001年度Sさん)。
・私の祖父は二人とも故人ですし、第二次世界大戦も体験せずに、実際に戦地には行っていないのですが、自分にとっての親や祖母から話を聞く調査で良いのでしょうか? また満州事変を当時、体験している方でないといけないのでしょうか(Iさん)。
なお当該者が御存命であろうと残念ながら故人の場合であろうと、御本人の「足跡」をきちんとたどる作業をおこなうと評価は高くなります。下調べもなく、聞きながら不審点を問いかけることもなくただ聞いているだけ…というのは、おそらく聞かれている方も“まじめそうに聞いているけど、わかって聞いているのかな?”と不安になっていることでしょう。
・経験者への聞き取りは必ずおこなわなければならないのでしょうか。身近に思い当たる人がいないのですが(2001年度Hさん)。
※2003年8月7日追記:「該当者がいない」場合でも、「戦争遺跡」を題材にして書けばOKというように「要領」を改訂しました。この辺は7月配付のプリント参照。
・課題書とプラス体験のそれそれの本に対する記述は最低限どのくらいずつ書けばよいのでしょうか。制約がないと、偏った分量を書いてしまいそうなのですが、それでも良いのでしょうか(2001年度Kさん/2002年度用に若干変更)。
(4)を課している理由ですが、筆者が真面目に夏季レポートの考察をおこなったのであれば、すべてを解明して悟りの境地に至るハズもなく、未解決の問題や更に調べたくなっている事柄に必ず気づいているハズだからです。
で、この(4)は本文に書くのみならず「表紙」にも転記しておいてもらうわけですが、本人が本当に知りたくなっている事柄であれば、別に松本がレポートを課そうと課すまいと自分で調べを進めて頭を悩ましていてくれているハズなので、その成果のレポートも課すことはむしろ自然でしょう。
『組み立て方』242頁では「番号方式」と「ハーヴァード方式」の二つを挙げている。“松本方式”は、連番を必要としない「ハーヴァード方式」を一部修正していることにお気づきでしょう。つまり『組み立て方』での「ハーヴァード方式」では文献は特定できても、文献の何ページから引用しているのかがわからないので、“文献番号+頁”という形で表記するようにしてもらうわけです。ただし新聞記事やウェブページでは「頁」表記は不要です。
もちろん(1)で得難い資料を手に入れているとか、(2)で手間のかかる分析をやりとげているといったところでリキが入ったレポートも ---- その結果の出来具合は別として ---- 「熱意」部門でプラスに評価したい。
とは言え重要地名・人名にふりがなしてある本は岩波ジュニア新書の ----
『孫に語り伝える満州』
『じいちゃんは引き揚げ少年だった』
---- が良さそうではあります。廉価な「満州」事典があると良いのだが(別ページに挙げた『図説』シリーズは…?)。