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ウェブ版『検索マニュアル』第五部
電子掲示板を使おう
※このページを読んだ学生の感想(別ページ:2007年度2006年度/2005年度/2004年度2003年度2002年度
※「大学生事例特設ページ」を別棟に作りました※
最終更新時:2008年09月15日/2002年3月29日増築独立)


第四部図書館で本を探そう←戻る
ウェブ版「検索マニュアル」玄関
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○このページ内の目次
電子掲示板を使おう
表示形式について
二つの表示方式
累積型掲示板
ツリー型掲示板
松本掲示板の4つの表示方式
掲示板の文法
段落分け
引用の作法
引用マーク
丸ごと引用はなるべく避けよう
本文にも投稿者名を
見た目と引用のための改行
半角の日本文字は避けよう
表題の付け方
掲示板の心構え
運営者は絶対
※別ページヘ:「悪徳会議室」の過去ログ探しについて過去ログ倉庫移動で追記:2008.09.15)ユーザー資格違反例事例追加:2004.11.16)
投稿時のチェックポイント
※別ページヘ:「教えて君」事例集事例追加:2004.11.16)言葉遣い事例集事例追加:2004.11.16)不適切発言事例集事例追加:2004.11.16)ハンドル名事例集事例追加:2004.11.15)
自分の言論に責任をもつべし
※別ページヘ:削除要請事例集事例追記:2004.12.20)
「マルチポスト」に気をつけよう
※別ページヘ:「マルチポスト」事例集微修正:2004.12.22)
「クッキー」問題について(別ページ)
※ページ内ジャンプ:ページ冒頭へ/ページ目次


◇表示形式について
では、まずは“掲示板の読み方”からです。“作者は読者のなれの果て”と言いますが、他人がどう読むかを知らないことには、あなたの求めるレスが付く良い投稿は書けません。
二つの表示方式 
 電子掲示板にはその表示形式から大別して二つの方式「累積型」と「ツリー型」があります。投稿と投稿同士の関係に着目した分類です。
○累積(るいせき)型掲示板
 まず一つは投稿がされるごとにどんどん積み重なっていくという“累積(るいせき)型”です。新しい投稿が常に一番上に表示されます。

 どの投稿がどの投稿に対する応答・返事なのかは、表題でのみわかります。例えば「マニュアルについて」という投稿への返事をする際には「Re:マニュアルについて」のように冒頭に「Re:」を(自分で)付けなくてはいけません。もちろん元の表題をコピー&貼り付けすれば入力の手間は省けます。

 ちなみに、この「Re」はもともとは「リプライ reply」(返答)の意だったそうですが、それが「response」だと思われるようになり、ついには返事のことを「レスポンス」(略して「レス」)と書くようにもなりました(英語の発音だと「リスポンス」だけど)。 

 また、この累積型の場合、投稿の表題(件名、タイトル、主題)と本文とは同時に表示されることが多いのですが、掲示板によっては表題だけのリストにすることも可能です。 

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○ツリー型掲示板

 もう一つはツリー形式と呼ばれる方式で、元の投稿と返事の投稿との“親子”関係が木の枝の形で表示されるものです。親発言がいくら古いものでも、子の発言が新しければそのツリーは上の方に表示されます。例として松本掲示板の表示の場合を示します(例↓/投稿の見出しだけを並べていることに注意)。
 
<松本掲示板でのツリー表示(スレッド表示)の例 一部省略>
 417これに返信する 投稿してみます。 ロシア人 2002/03/04
  419 これに返信する Re:投稿してみます。 松本 参考URL 2002/03/04
 374 これに返信する 【ウェブページ更新情報】 松本 参考URL 2001/09/04
    375 これに返信する Re:【ウェブページ更新情報】 松本 参考URL 2001/09/13
       401 これに返信する Re:【ウェブページ更新情報】 安部晴彦 2001/12/19

 このツリー表示は、417番と374番がそれぞれ「親投稿」(ツリーのトップ)となっていることを示します。そして417番には419番が、374番には375番が「子投稿」としてレス(返信)を返し、さらに375番には401番が「孫投稿」としてレスをしているわけです。

 このように投稿文の表題のみを並べる表示形式を松本掲示板では「スレッド表示」と呼んでいます(「スレッド thread」とは「よった糸、繊維(せんい)」の意)。次で詳しく説明しますが、ツリーの関係を保ちつつ投稿の本文まで表示させるのを「ツリー表示」と呼んでいます。このスレッド表示からそれぞれの投稿の本文を読むためには冒頭の投稿番号をクリックします。

 こうしたツリー型掲示板で返信時に注意したいのは、単に投稿をするだけでは新規投稿扱いになってしまう危険があることです。返事をする場合は、元の投稿を開いて表示させてから、「これに返事する」という部分をクリックし、次に表示されたページの投稿文記入欄に文字を入力します。こうすると返事の表題は自動的に元の投稿の表題に「Re:」を追加したものが準備されます。 

 松本掲示板はツリー形式が基本ですが、次のように表示形式を切り替えることで、“累積型”のようにも表示させることができます。他の掲示板でも、累積表示とツリー表示とを切り替える方式のものがありますが、それぞれ切り替え方が異なりますから注意してください。

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○松本掲示板の4つの表示方式
 以下の4種類の表示形式がありますから、目的によって使い分けてください。なお掲示板の変更によって形式が変更される場合があります。当然ですが、他の掲示板ではまた異なった形式をとっています。
(A) 新しい投稿があったかどうかをざっと見たい人は“表題のみの累積型
→ 近着優先&見出しのみの[Index(インデックス)]
(B) 新しい投稿の中身を読む人は“投稿本文が読める累積型
→ 近着優先&発言内容付き[Plain(プレーン)]
(C) 前の投稿に対する返事を確認するな“表題のみのツリー表示
→ 枝関係表示あり&見出しのみ [Thread(スレッド)](枝だけで葉っぱがない))   
(D) 枝関係優先で中身も読むなら“投稿本文が読めるツリー表示
→ 枝関係表示あり&発言内容付き[Tree(ツリー)] (スレッドに葉っぱが付く)
※長文(大きなファイル)になるので読み込みに時間がかかります。注意。
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掲示板の文法
 表題の「Re:」については先に書きましたが、投稿文の本文の方にも独特の文法が存在しますから、初心者の方むけにちょっと詳しく説明します。これは電子メールの世界にも共通する文法です。
段落分け
 実際の電子掲示板での投稿を読んでいってもらうとわかりますが、通常のワープロや原稿用紙に書いた文章とは見た目が違う感じがすると思います。まずは段落分けのテクニックについて説明します。 

 日本語の文章ですと(英文もそうですが)、段落(パラグラフ)を分ける際には改行し、更に段落冒頭の1字分を空(あ)けて書き始めるというルールがあります(本マニュアルの活字版では松本のクセで2字分空けていますが)。

 しかし電子掲示板や電子メールの世界では行と行との間が詰(つ)まって表示されるという特徴があり、それだけでは段落の区切りが見た目でわかりにくいので、更に1行分空けて段落分けとします(例↓)。ひとによってはこの1行空けというテクニックだけで段落分けとし、冒頭の1字分下げるという方は使わないこともあります。
 

<行間を空けて段落分けとする例>
  ○○○○○○○○○○○○○○○○○○○
 ○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○
 
  ○○○○○○○○○○○○○○○○○○○
 ○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○
 ○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○
※ページ内ジャンプ:ページ冒頭へ/ページ目次
<段落分けが無いために読みにくい投稿の例>
悪徳商法?マニアックス(Beyond氏運営)>悪徳商法・サイドビジネス会議室(ツリーのトップから示します/投稿順)
◇-対処方法教えてください -ダウンタウン(5/29-18:57)No.54637(2002年)
http://archives.a902.net/akutoku/qa/2002/pslg54637.html
http://beyond.2log.net/akutoku/archives/qa/pslg54637.html
http://www.makani.to/akutoku/bbs/qa/pslg54637.html
http://www13.big.or.jp/~beyond-1/akutoku/bbs/qa/pslg54637.html
※これに対するレスの一つ↓ ----
Re:対処方法教えてください -花岡実太(5/29-20:00)No.54638(2002年)
http://archives.a902.net/akutoku/qa/2002/pslg54637.html#54638
http://beyond.2log.net/akutoku/archives/qa/pslg54637.html#54638
 ---- では、「ダウンタウンさんの文章は改行がないので読むだけでお目目が疲れます」との指摘がなされました。その後の「ダウンタウン」氏の御礼の投稿↓では、行間あけはありませんが改行・段落分けのテクニックは使われています。
コメントありがとうございます -ダウンタウン(5/29-20:48)No.54647(2002年)
http://archives.a902.net/akutoku/qa/2002/pslg54637.html#54647
http://beyond.2log.net/akutoku/archives/qa/pslg54637.html#54647
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○引用の作法

○引用マーク

 投稿を読んでいくと、何やら行頭に「>」「>」のようなマークが付いた文章↓に出くわすでしょう。これは他のところ --- 新聞とか雑誌とか --- ではまずお目にかからないものです。これが電子掲示板や電子メールの世界での「引用」の流儀なのです。
 
<引用文の例>

 >  松本掲示板はツリー形式が基本ですが、次のように
 >表示形式を切り替えることで、“累積型”のようにも
 >表示させることができます。

 このようにネットの世界では、「 」による引用とはまったく違い、「>」という特定のマークを行頭に追加するという方法をとるのです。よってこの「引用マーク」が付いている行は、その投稿者ではない別の誰かの文章だと思わねばなりません(もちろん自分が以前に書いた文章を引用する際にも引用マークは付けますが)。

 これは「 」式による引用よりも面倒な方式ですが、自動的に「>」マークを付加してくれる電子掲示板が多いようです。特にツリー形式の掲示板で応答・返事の投稿文を書こうとして「(この投稿に)返信する」をクリックすると、通常は投稿するための本文の方に自動的に相手の前の投稿文すべてが「>」マーク付で引用されてきます。

 もちろん自分で相手の文章を“コピー&貼り付け”した上で、そこに1行ずつ「>」を追加してもOKです。「累積型」の掲示板ではそうしないと引用ができませんし。 

 引用マークは松本掲示板では半角文字の「>」を使っていますが、この文字はキーボードの右下の方の仮名(かな)の「る」のキーに同居しています(句読点の「。」も一緒です)。半角英数文字の入力モードで入力してください(ATOKやMS−IMEなどの日本語入力ソフトに単語登録してしまうという手もある)。 

 なお掲示板や電子メールのソフトによって自動的に付加される改行マークは異なる場合がありますし、投稿者の流儀によって他のマークや、半角ではなく全角文字を使うこともあります(例:「≫」や「|」など)。もしくは、「以下引用始まり/以上引用終わり」という語句で挟(はさ)むことでマークを省略することもあります。いずれにしても相手の著作権を尊重するためにも(参照:別ページ「引用の作法」)、他人の文章 --- 自分が以前に書いた文章も --- は一目で引用とわかるようにして引用すればOKです。

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○丸ごと引用はなるべく避けよう

 通常の文章では“丸ごと引用”は引用の程度を超えているとしてアウトですが、メールや掲示板でも“丸ごと引用”はあまり好まれません。中身にもよりますが、長々と相手の文章を引用しておいて、最後のところでようやく「御返事ありがとうございました。」の一文だけなどというのは最悪です。 

 返信の要点をまとめ、読む人の手間を省くためには、引用部分は最小限に留めるのがマナーと言えます。これは電子メールの場合も同様です。

<参照ウェブページ>
全文引用はやめよう(三好史 氏)
http://www.zzz.or.jp/free/miyosi/zenbun.htm
※2004年6月3日〜2008年09月12日閲覧時:「サーバーが見つかりません」というNot Foundです。転居先を探していますが未確認です。このページ、他の大学の先生も参考ページとしてますが、そちらでもこのURLのままです。新URLが分かった方はご連絡くださると幸いです。
<引用が長すぎて掲示板の管理人から警告された例>
悪徳商法?マニアックス(Beyond氏運営)>悪徳商法・サイドビジネス会議室(ツリーのトップから示します/投稿順)

◇-MLM現役ディストリビューターより-watao(8/6-06:44)No.11256(1999年?2001年?)
http://archives.a902.net/akutoku/qa/1999/pslg11256.html
http://beyond.2log.net/akutoku/archives/qa/pslg11256.html
http://www.makani.to/akutoku/bbs/qa/pslg11256.html

※引用が長いこともあって全体が303キロバイトもある(テキストにしては)巨大ファイルなので御注意。このツリーの中の ----
Re:幸せは分かち合いましょう-watao(8/7-05:45)No.11295(1999年?)
http://archives.a902.net/akutoku/qa/1999/pslg11256.html#11295
http://beyond.2log.net/akutoku/archives/qa/pslg11256.html#11295
 ---- に対して、管理人「Beyond」氏から↓の警告がなされました。その後、この警告をめぐっての議論も生じました。
ディスクの無駄です。-管理人(8/7-13:54)No.11306(1999年?)
http://archives.a902.net/akutoku/qa/1999/pslg11256.html#11306
http://beyond.2log.net/akutoku/archives/qa/pslg11256.html#11306
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○本文にも投稿者名を

 誰かの書いた文章に誰かが返事をし、それをまた誰かが引用して返事をすると、どんどん引用マークは重なっていきます。すると、それぞれの引用文を誰が書いたかがわかりにくくなっていきます。

 こうした場合でも誰が書いた文章かがわかるように、松本掲示板では、新規投稿でも返事の投稿でも投稿者名を本文の方にも「発:松本」などとして書くことを薦めています(例↓)。ご協力をお願いします。
 
<引用の引用の例>
 発:松本
 
 >発:佐藤
 >
 >>発:松本
 >>松本掲示板はツリー形式が基本ですが、次のように
 >>表示形式を切り替えることで、“累積型”のようにも
 >>表示させることができます。
 >
 >累積型というのはどういうものですか?
 
 累積型は投稿が新しい順に並べられていくものです。投稿同
 士の親子関係は表示されません。

 この場合、まず松本の投稿を引用して佐藤さんが質問「累積型というのはどういうものですか?」を書き、それをまた引用して松本が返事を書いているわけです。

 なお掲示板によっては、引用文の冒頭に「○○さんは書きました」のように筆者名を自動的に追加する機能があります)。悪徳商法?マニアックスの掲示板「悪徳商法・サイドビジネス会議室」はそれです。

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○見た目と引用のための改行
 段落分けの際に「Enter(エンター)」キーを押して改行をするというのはワープロと同じですが、もう一つ、段落の途中で改行をする場合があります。それは投稿文を読む人、また引用をするひとのための改行です。 

 閲覧ソフトで掲示板の文章を読む場合、同時起動している他のソフトの窓との関係や、表示画面の狭さから、あまり左右の幅を広くしないで読んでいることがよくあります。もし1行あたりの文字数が多すぎると、いちいち左右にスクロールを繰り返さないと読めないことになります。 

 ということで、だいたいの掲示板では、1行あたり30字から35字(全角文字で)になったら、区切りの良いところで自分で改行を入れて次の行に続けるというテクニックを推奨しています。松本掲示板でもそうです。 

 ただ松本掲示板の場合、この見た目の改行がなしでも左右のスクロールが不要なように、掲示板の窓の幅に合わせて文章が折り返されるという便利な仕様になっています。しかしこれで万事OKかというと、引用して返信しようとしたときが面倒なのです。行頭に引用マーク「>」を入れると、1行ごとに引用マークが入るのではなく、1文ずつにマークが付く形になるからです(例↓)。

 
 見た目は改行されていても
 
梓澤和幸 
「なぜNHKに「訂正放送」を命じたか:『生活ホットモーニング』東京高裁判決をめぐって」『放送レポート』173号026-028頁、2001/11/01
  
 引用マークを入れると… 
>梓澤和幸 
>「なぜNHKに「訂正放送」を命じたか:『生活ホットモーニング』東京高裁判決をめぐって」『放送レポート』173号026-028頁、2001/11/01
 これですと読む方としては、どこからどこまでが引用文なのかがわかりにくくなりますし、引用する方としては引用文の一部を省略しようにも、区切りが付けにくいということになります。松本掲示板でもやはり見た目の改行をお願いします。 

 ただ、以上のような見た目のための改行と段落分けを文章を作りながらするのはけっこう面倒なので(後から加筆修正をすると行がずれてしまう)、一通り書き終わってから改行を入れ、段落も分けていくのが通常でしょう(投稿する前に一度は --- 頭を冷やして --- 読み返すことにもなるし)。

 また、通信回線をつないだままで(オンラインで)作成すると通信費用がかかってしまう場合などは、事前に回線をつながない状態で(オフラインで)エディタソフトやワープロソフトで文章を作成しておいて、回線をつないで掲示板にアクセスしてからコピー&貼り付けで文章を書き込むという手もあります。

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○半角の日本文字は避けよう
 これはマイクロソフト社のソフト(ワープロソフト「ワード」やメールソフト「アウトルックエクスプレス」など)を使っているひとに特にお願いしなくてはいけないことですが、半角カタカナ文字(例:「カキクケコ」)や半角の記号文字(例:「」。、)を電子掲示板や電子メールでは使わないようにしてください。 

 なぜかと言うと、英数文字以外の半角文字は「文字化(ば)け」(『検索マニュアル』019-020頁参照)の原因になるからです。そしてマイクロソフト社ソフトのユーザーが特に注意しなくてはいけないのは、同社の日本語入力ソフト(MS−IME)には、ユーザーが全角文字のつもりで入力した文字を勝手に --- ユーザーのためを思って --- 半角文字に変換してくれるという“善意のお節介”機能が付いているからです。

 下に示した例でも、筆者は括弧(「」)を全角のつもりで書いていたのです。なお松本掲示板は半角には比較的強いようですが、メールでは確実に化けます。

 
<半角日本文字で文字化けした例>
 年上の人に対して「お前」呼ばわりとは。   
    ↓
 年上の人に対して竄闡O繻р獅z櫁aEwる。
      ※「」が半角だったので、そこから化けた。
 よって、MS社ユーザーの方は、実際に電子掲示板や電子メールを利用する前に、この善意機能をOFFにしておくのが“転(ころ)ばぬ先の杖”と言えます(方法については、ソフトのオンラインヘルプや次のウェブページを参照↓) 
<参照ウェブページ>
Microsoft Internet Mail & News の設定(あさだたくや氏)
いわゆる『半角カタカナ』について
 http://www.nurs.or.jp/~asada/msin/katakana.html
※2004年5月31日、2007年05月22日閲覧時:「あさだたくや」氏のサイトの玄関ページ ----
あさたくのウェッブページ (あさだたくや氏)
http://www.nurs.or.jp/~asada/index.html
 ---- はNot Foundになりますが、枝ページの上記「半角カタカナ」ページはヒットします。どうも「あさだたくや」氏が ----
ネットワーク利用技術研究会
http://www.nurs.or.jp/
 ---- の会員ではなくなってしまったようです。これも一つの化石ページかな。なお、ところによっては上記ページのURLを、
 http://www.isoternet.org/~asada/msin/
 ---- としているページもありますが、こちらはNot Found(サーバが見つからない)。
 メールソフト「アウトルック」の場合、更に(必ず)送信形式を「HTML形式」から「テキスト形式」に設定し直してから送信しないと迷惑メールとなります。設定の変更方法については、ソフトのオンラインヘルプや『新版 インターネットを使いこなそう』岩波ジュニア新書の165頁を参照してください。
※なお、『新版 インターネットを使いこなそう』岩波ジュニア新書にて、「OutlookExpressの場合、セキュリティホールが多く、他人にウイルスをばらまいてしまうので、使用しないほうがいいでしょう」(同092頁)とも書かれているくらい、その脆弱(ぜいじゃく)性は有名であることをお忘れなく。とはいえネットスケープが頑強というわけではないので(少数派なのでターゲットにされにくいだけらしい)、過信は禁物です。
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○表題の付け方
 投稿本文を書き終えたところで、表題に戻って注意を一つ。 

 表題だけで中身がある程度わかるように書きましょう。上記に示したような表題だけを表示させることができる掲示板の場合、多くの読者は時間の節約のために表題だけを見て本文を読むかどうかを決めます。そのときに、「教えてください」「これはどうですか」というだけの表題が関心を惹(ひ)くでしょうか?(逆に“羊頭(ようとう)狗肉(くにく)”の時もあるが)。 

 ちなみに、この表題の書き方というポイントは電子メールの場合にも応用できます。電子メールを介したコンピュータウイルスがこれだけ流行(はや)っていると、特に初対面のひとにどこの誰からともわからないようなメールを送ってしまうと、開かれずに(読まれずに)捨てられる危険があるからです。

※ページ内ジャンプ:ページ冒頭へ/ページ目次


◇掲示板の心構え
 さてようやく --- MS社ユーザーはMS−IMEの設定も直して --- 投稿へ…といきたいところですが、いま少し辛抱(しんぼう)してください。 

 掲示板が便利なのは、電子メールのアドレスを持っていない人でもネットにアクセスさえすれば情報発信ができるということです。この容易さはメリットなのですが、デメリットにも容易に転じます。無責任な投稿と応答によって、掲示板が落書きに化し、更には“荒れる”状況が生じやすいのです。もちろん松本掲示板の場合は松本は運営者権限を(勝手に)発動して様々な防衛措置を準備していますし、皆さんは別ページ「第一部 電子時代の倫理とマナー」に紹介したネットマナーを学んでくれているので、そうした事態はまずないでしょう。 

 とは言え他の掲示板の利用者もいるわけですから念のために、読む際のチェックポイントを2点、投稿する際のチェックポイント5点を注意しておきます。事例集と併せて読んでください。

<“投稿初心者”必見>

 投稿初心者の方には、特に「悪徳会議室」での次のツリーでの問答が参考になるでしょう。初心者のひとが注意したいポイントや、その掲示板の「雰囲気」がよくわかる内容にもなっていますので必見としておきます。

悪徳商法?マニアックス(Beyond氏運営)>悪徳商法・サイドビジネス会議室)ツリーのトップのみ示します)
◇-皆様に1つお聞きしたいのですが… -ROCK(6/11-09:28)No.56138(2002年)
http://archives.a902.net/akutoku/qa/2002/pslg56138.html
http://beyond.2log.net/akutoku/archives/qa/pslg56138.html
http://www.makani.to/akutoku/bbs/qa/pslg56138.html
http://www13.big.or.jp/~beyond-1/akutoku/bbs/qa/index.htm?num=56138&ope=v&page=1&id=
※一例ですが、このツリーに参加している人たちが、他のツリーで(それまで/それから)どのような投稿をしているかもチェックしてもらうと、ハンドル名による仮名の世界であっても“投稿者の人格”がわかるようになっていることに気づかれるでしょう。“ネット人格”であってもそれはやっぱりあなたの人格なのです。大切にしましょう。
※ページ内ジャンプ:ページ冒頭へ/ページ目次

○運営者は絶対
 言うまでもありませんが、掲示板は基本的に運営者が勝手に、好きで、無償で、誰に強制されることもなく、運営しているものです。よって掲示板を読んだり書いたりする人々は、“その人の自宅の庭にお邪魔している”のと同じです。 

 そこでは、端的(たんてき)に言って運営者が定めたルールだけが通用する場所です。運営者が「荒らし」と見なせば書き込み禁止命令が出て“出入り禁止”にされますし、予告無しに掲示板が閉鎖されることもあります。これを“横暴”ととるのは勝手ですが、それが気に入らなければ自分で掲示板やウェブサイトを立ち上げればよいのです。松本が借りている掲示板のように、いまは無料の掲示板が容易に手に入ります(“タダより高いものはない”ため、かわりに広告表示が義務づけられていることが多い)。 

 よって掲示板を読む際のポイントの第一は、そこのルールは何かをきちんと確かめることになります。 

 もちろん以上は“原則”です。運営者が勝手にルールや適用の仕方を決めるのと同様、掲示板の参加者たちもその掲示板に参加する義務はありません(松本がネット実習を課している場合は除く)。あまりに横暴で気儘(きまま)なルールの適用をやっていると見なされれば、ルールは守られていても“客足”は遠のきます。このバランスがとれて長く続いている掲示板ほど「常連」が多くいて、掟(おきて)破りの投稿などがあった場合には、運営者よりもまず「常連」が窘(たしな)める「レス」を投稿することでルール遵守の雰囲気を保っています。 

 と言うことで掲示板を読む際のポイントの2は、“場(ば)の雰囲気と常連の特徴をつかもう”です。

松本掲示板のルール
   http://www-h.yamagata-u.ac.jp/~matumoto/bbs_rule.htm
←※いまのところ同掲示板ではさしたる警告・措置もとっていません。違反者の投稿はサクッと削除してしまっているというのもありますが。

※2002年9月9日追記:広告目的の無差別投稿があったので「悪例」として不適切発言事例集(別ページ)にてコメントしておきます。

※ページ内ジャンプ:ページ冒頭へ/ページ目次

<掲示板の実例紹介について>
・「悪徳商法・サイドビジネス会議室」について

 さてここで、本マニュアルで事例として多くとりあげている

悪徳商法?マニアックス(Beyond氏運営)
http://www6.big.or.jp/~beyond/akutoku/
 ---- の電子掲示板 ----
悪徳商法・サイドビジネス会議室(通称:悪徳会議室)
http://beyond.2log.net/akutoku/bbs/qa/
http://www13.big.or.jp/~beyond-1/akutoku/bbs/qa/
 ---- について説明しておきます。

 数ある電子掲示板の中から主に上記「悪徳商法・サイドビジネス会議室」を事例にとりあげている理由は、下記のようなものです。

  • 同「会議室」にて管理者が要求しているマナー・ルールがネット上では常識的なものであること。ユーザーの事前登録制をしく点は比較的厳しい方に入りますが、それによりハンドルネームの問題例「一人二役」の発覚の度合いが高くなっているため、事例にとりあげやすい。
  • 同サイトがネット上では比較的歴史があること。
  • 投稿マナー・ルールについての問答が活発におこなわれていること。(本マニュアルの説明でも参考にさせていただいてます。)
  • 話題の公益性が高いこと(個々の投稿の内容が真実かどうかは別ですので念のため)。
  • (2003年3月27日追加) 投稿の削除を要請する際のルールが明示されており、かつ削除要請の内容および要請に対する応答が原則として会議室にて公開されているので、事例に取り上げやすい。
  • 以上のような内容を含む「会議室」の過去ログ(これまでの投稿内容)の保存と閲覧がしっかりしていること。
  • 同「悪徳会議室」の過去ログ探しについて(別ページ)※
    ※ページ内ジャンプ:ページ冒頭へ/ページ目次
    ・事例を読む際の御注意

      ただし、念のために注記します。このウェブ版『検索マニュアル』にて様々な電子掲示板を紹介し個々の投稿へリンクを張っているのは、電子掲示板のマナー管理運営の実例を紹介することが目的です。よって、上記の「悪徳商法・サイドビジネス会議室」に限らず、それぞれの掲示板でのそれぞれの投稿について松本は投稿マナーについては関心をもち、評価を下していますが、それ以外のことは関知しません。つまり個々の投稿の主張について松本が真実あるいは虚偽の認定を下したり、支持あるいは否定する意図はありませんし、いわんや掲示板に表示される広告を推奨する・否定する意図もありません。

    ※ページ内ジャンプ:ページ冒頭へ/ページ目次
    ・「悪徳会議室」のルールを確かめましょう

     松本掲示板同様、「Beyond」氏運営の「悪徳商法・サイドビジネス会議室」を読むには、次の二つのページを必ず読んでおきましょう。

    1. 悪徳会議室にメッセージを投稿するためには(「利用規約」)

    2. http://beyond.2log.net/akutoku/bbs/qa/regist/index.html
      http://www13.big.or.jp/~beyond-1/akutoku/bbs/qa/regist/index.html
        ※同「会議室」を読むだけでしたら「ユーザー登録」は不要です。
          ユーザー資格違反例※(別ページヘ)
    3. 会議室投稿マニュアル

    4. http://www13.big.or.jp/~beyond-1/akutoku/bbs/qa/manual.html
      http://beyond.2log.net/akutoku/bbs/qa/manual.html
         
        ※2003年6月2日追記:会社、商品名などを伏せ字にした投稿の扱いについて、管理人「Beyond」氏が指示を出しました↓。
          ◇-【重要】伏字投稿への対応について -管理人(5/31-23:00)No.92227(2003年)
          http://archives.a902.net/akutoku/qa/2003/pslg92227.html
          http://beyond.2log.net/akutoku/archives/qa/pslg92227.html
          http://www.makani.to/akutoku/bbs/qa/pslg92227.html
          http://www13.big.or.jp/~beyond-1/akutoku/bbs/qa/pslg92227.html
          http://www13.big.or.jp/~beyond-1/akutoku/bbs/qa/index.htm?num=92227&ope=v&page=&id=


        ※2003年2月10日追記:本マニュアルを読まずに投稿する慌て者の「教えて君」対策や「マニュアル」以外の「暗黙のルール」を考えるツリー↓ができました。

          ◇-会議室への投稿について -ぶた(2/8-19:45)No.81156(2003年)
          http://archives.a902.net/akutoku/qa/2003/pslg81156.html
          http://beyond.2log.net/akutoku/archives/qa/pslg81156.html
          http://www.makani.to/akutoku/bbs/qa/pslg81156.html
          http://www13.big.or.jp/~beyond-1/akutoku/bbs/qa/pslg81156.html
          http://www13.big.or.jp/~beyond-1/akutoku/bbs/qa/index.htm?num=81156&ope=v&page=&id=
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    <掲示板ごとの違い>

    ・他の掲示板でのマナーの紹介

    ※もちろん数ある掲示板の中からの一例です。
    ≪Yahoo!掲示板の場合≫

    Yahoo!掲示板 http://messages.yahoo.co.jp/index.html
     >Yahoo!掲示板ヘルプ http://help.yahoo.co.jp/guide/jp/mb/guide/
      > 3. 守ってほしいこと http://help.yahoo.co.jp/guide/jp/mb/guide/3/index.html
     

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    ・「悪徳会議室」のライバル?
    ※2002年6月7日追加:電子掲示板がどれも「Beyond」氏運営の悪徳商法?マニアックスの「悪徳商法・サイドビジネス会議室」のようなものと誤解される可能性も無いではないので、同「会議室」とテーマが類似した電子掲示板を紹介しておきます。古いですが、同「会議室」に「Beyond」氏自身が次のようなツリーを立てられたので参考にしてください。
    ◇-悪徳商法関係の掲示板-Beyond(9/3-22:48)No.100785(2003年)
    http://archives.a902.net/akutoku/qa/2003/pslg100785.html
    http://beyond.2log.net/akutoku/archives/qa/pslg100785.html
    http://www.makani.to/akutoku/bbs/qa/pslg100785.html
    http://www13.big.or.jp/~beyond-1/akutoku/bbs/qa/index.htm?num=100785&ope=sel&id=
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    ○投稿時のチェックポイント 
     さて場のルールと雰囲気をつかんだところで投稿といきたいところですが、そこで決めるべきは仮名・筆名としての「ハンドルネーム」です。もちろん掲示板によっては運営者の方針によって実名のみとする場合もありますから、先に述べたように“ルール”の確認は重要です。
    ※なおあなたが投稿に使おうとしているパソコンが共用パソコンの場合、後述する「クッキー機能」に注意する必要があります。御注意。
     そしてこのハンドル名の使用によって、ネット世界での“もうひとつの自分”が手に入ります。いわば「ネット人格」です。自分から書かないかぎり、自分の性別や職業、年齢、住所は誰も知りません。投稿者が --- 日本語を使っていれば --- “日本語が使えるひと”ということまでしかわかりません。
    ※掲示板によっては、投稿者が使用したパソコンのOS(WindowsXPとかVistaとか)や閲覧ソフト名、IPアドレス(別ページ「アクセスだけで伝わるあなたの情報実例編」参照)等を投稿と一緒に表示させるようにしているところがあります。…が、それは置いておいて…
     つまり“女だから”とか“学生のくせに”といった偏見で自分の言うことが割り引いて評価されたり、逆に“若い人の言うことだから”と大目に見てもらうこともありません。自分の書き込むことがすべてです。松本が講義時の提出票などで実名と共に筆名をお願いしているのはこのメリットを重視するためです。 

     しかしこれが逆に働くと、『検索マニュアル』のウェブページの作成者のところ(別ページ「第二部 ネット世界の特徴(自費(自由)出版の世界)」)でも書いたように、無名・匿名ゆえの無責任な言論が横行するのも当然です。では電子掲示板の言論はみな信頼性に乏しく、有害無益なのか? 

     以下に、投稿する際に必要なチェックポイントを(とりあえず)勝手に例示しておきます。すべての掲示板に適用できるかどうかは別ですが、基本は仮名であっても投稿に責任を持つべきだということに尽きます。

     そして視点を変えると、他人の投稿を読む際に、以下のようなポイントについてチェックしていくことで、その投稿の信頼度がチェックできるのです。そうすることでのみ、ネットは有益な情報収集の場所となります。

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    (1)ハンドルネームからして“無責任”なものは避けよう
     「名無し(ななし)」、「通りすがり」、「匿名(とくめい)希望」などはオリジナリティが無いから“同名他人”がたくさん生じますし、「名無し」さんを(まじめに)相手にする人はいません。ネット世界での新たな人格としてふさわしいものを選びましょう。(もちろん掲示板によっては、「名無し」が多数派という魔界のようなところもあります。)
    ハンドル名事例集※(別ページへ)
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    (2)「教えて君」にならないように
      “教えて君”とは文字通り、“○○について教えてください”だけの一言質問をする人たちを指す俗称です。掲示板の趣旨に合わない投稿をする人ほどではありませんが、あまり好まれません(松本掲示板ではできるかぎり対応しますが)。なぜか? 

     まず質問の背景が分からなければ(講義時の質問と同様に)レスの付けようがありません。どうして○○について疑問を持ったのか、○○について投稿者はどこまで知っていて、どこから先を知りたいのか…。 

     そして“教えて君”は自分で調べようという気概(きがい)に乏(とぼ)しい。検索エンジンで一度は検索してみましたか? 過去にその掲示板で似たような問答が交(か)わされているか確かめましたか? そうして“先例”や“過去問”とどう違うのかを説明して質問すれば、今度はあなたと同じような疑問を抱いている他の参加者にとっても役立ちます。“GIVE & TAKE”の精神です(『検索マニュアル』019頁など)。もちろん、あなたの疑問が解決したら、今度は他の人の相談にも応じましょう。情けはひとのためならず”その五 です。

    「教えて君」事例集※(別ページヘ)

    <参照ウェブページ>

    教えてクン養成マニュアル
    http://www.redout.net/data/osietekun.html
    ウェブサイト「インターネットの孤島」所収
    http://www.redout.net/
    ※この「マニュアル」は、もはや詠み人知らずとして広範に流布している模様。

    DDIP Tips!(ロイ)
    http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-SanJose/8142/

    掲示板で質問する前に〜ネットマナーある良い初心者になるために〜
    http://www.sakai.zaq.ne.jp/duaum209/kakiko/kakiko.html
    ※2008年09月12日、2004年6月3日、2007年05月22日閲覧時:Not Foundになりますが、サイトの玄関からはここにリンクが張ってあります。
    ※ページ内ジャンプ:ページ冒頭へ/ページ目次
    (3)言葉遣いには気をつけよう
     ネット世界は上述したように自分が名乗らないかぎりは“年令・性別・職業・住所・民族・国籍不詳”の世界ですから、基本的に“タメ口”でかまわないわけです。

     しかしあなたは道を尋ねるのに、「オレ、ヤマダイとかいうところのジンブンってところに行きてぇーんだよ。お前場所知ってか? 知ってたらさっさと教えろや!」なんて言いますか?(この言葉遣いが丁寧とされる地域も日本にはあるかもしれません。地域語は千差万別ですから --- というのは置いておいて)。

     見も知らぬ赤の他人に、あなたに対して何の義務もないひとに、好意だけをあてにしてものを聞くのですから、それ相応の言葉遣いというものがあります。

    これに限りませんけど、ネットマナーと使い手の母集団の文化との関係というのは面白そうなテーマですね。多言語の使い手でないと研究は難しいでしょうけど。
     ではどんな言葉づかいが良いのか? とりあえず別掲の事例集↓にて、「反面教師」に教わりましょう。
    言葉遣い事例集※(別ページヘ)
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    (4)質問には答えよう
     もし自分が投稿した場合、幸いにもそれへの質問や意見があったら返事をきちんとしましょう。

     ネット世界には、別ページ「第二部 ネット世界の特徴」にて「自費(自由)出版の世界」と書いたとおり、投稿前にあなたの文をチェックして誤字や事実誤認、論理矛盾等々を指摘してくれる“編集者”は存在しませんが、逆に言えば、ネットを読んでいるみんなが編集者です。それもすぐに(無料で)ツッコミが入ります。こんなありがたいことはありません。これに対して、もし応答を怠っていると、“書き捨て=相手にする価値無し or 信頼性に乏しい”と見なされます。

     つまり投稿後に掲示板に再アクセスした際には、応答があったかどうかを遡(さかのぼ)って読んで確認する必要があります。もちろん毎日掲示板にアクセスできる人ばかりではないでしょうから、質問へのレスが遅れた場合は、その旨を断って投稿すればOKです。
     そして読む側からすると、質疑応答の内容を吟味(ぎんみ)することによって、その投稿の、更には投稿者のネット人格の信頼性がわかります。国会の証人喚問(かんもん)じゃないですが、答えていくうちに辻褄(つじつま)が合わなくなったり、聞いていることにきちんと答えないような場合は、どこかでウソを吐(つ)いていると思われます。
    質疑応答の内容が適切でないとされた事例集(不適切発言事例集)※(別ページヘ)
     ただし、現実世界での個人の特定につながるような個人情報(実名や住所、電話番号など)については質問しないのがエチケットですし、聞かれても答える必要はありません。いったん書いた事柄は全世界に広がり、いつまでも保存されますよ(ここでの「事例集」みたいに)。
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    (5)同じハンドルネームを使い続けよう
     上記のように質疑応答をしていくうちに、“自分はこういう人間なんだ”というのを読者に理解してもらうわけですから、少なくとも同じ掲示板では同じハンドルネームを使いましょう。もし投稿ごとに新たなハンドルネームを使っていると、“一人二役(ふたやく)”と見なされ、投稿の中身までもが疑われることになります。(大恥をかいた掲示板だと改名したくなる気持ちもわかりますが、その場合は謝る方が good。)
      一方、他人のハンドル名を使うことは --- 更に輪をかけて --- 厳禁です。これは“なりすまし”として一気に自分の(投稿の)信頼性を落とす行為です。もちろん初めて投稿してみたら常連に偶然同じハンドル名の人がいた…ということもありますから、その場合は“先任者優位”の原則にしたがって改名すれば十分です(「旧名」と「新名」の両方と改名理由を述べておくのは当然)。
     この“一人二役”や“なりすまし”はどこの掲示板でも起きている事件ではありますが、あなたのその掲示板での“ネット人格”が確立していれば、時たま“なりすまし”が登場しても、“いつもの○○さんではないようですが?”という指摘が他人からなされます。

     また、図に乗って“一人二役”を続けている人物がいた場合、どうしても出てしまう癖(くせ)(句読点の打ち方や言葉遣(ことばづか)い)によって、“もしかして同一人物?”というツッコミもされます(運営者から警告・退場命令が出る場合もある)。

      以上から言えることは、読む方からすれば、やはり一回だけの投稿ですべてを信用してしまうのは「甘い甘い甘い(その2)」ということです。常に留保を付けながら(眉(まゆ)に唾(つば)をつけて)読むことです(これは実生活でも通用する)。
    ハンドル名事例集※(別ページへ)
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    ○自分の言論に責任をもつべし
     さて、以上のような注意点を守って投稿したら思わぬ反応にあうということはよくあることです。質問には答え、批判には反論するというのが正しい態度ですが、時には、自分が正しいと思って書いた投稿が他人のプライバシーを暴露するとして非難されたり削除を要求されたり、あるいは当人から名誉毀損だとして損害賠償を要求されることもありえます。あなたもマスメディアで言われている「報道被害」の当事者になりうるのです(もちろん今度は加害者として)。

     ネットでの発言だからといって --- ハンドル名だし --- 好き勝手に書けて書いた後は知らんぷり…と思っている人もいるかもしれませんが、大間違い。部数百万部の新聞だろうと同人誌だろうと、読者が何人だろうと、自分の言論表現には責任を持たねばなりません。

    ※参考:「調査・個人情報・倫理」資料館(松本サイト内)
     そして、もし相手の要求に根拠が無いと思った場合には、「逮捕されて」でも「自分は正しいと思う」ことを「どんどん表現してい」く覚悟が必要です(紀藤正樹弁護士の「提案 サイバースペースの市民のための7つのルールと3つの前提」の「7 第七のルール/戦う姿勢を忘れない」より)。日本国憲法第21条に、
    集会、結社及び言論、出版その他一切の表現の自由は、これを保障する。
     ---- とあるのはお飾りではありません。あなたが自分の「表現の自由」を主張しないとしたら誰が主張するのですか?
    ここで日本国憲法第21条同様にお気に入りの文句を引用。
    権利=法(レヒト)の目標は平和であり、そのための手段は闘争である。…… 権利=法の生命は闘争である。諸国民の闘争、国家権力の闘争、諸身分の闘争、諸個人の闘争である。……あらゆる権利=法は、一国民のそれも個人のそれも、いつでもそれを貫く用意があるということを前提としている。
    イェーリング(著)、村上淳一(訳)『権利のための闘争』岩波文庫、1982年、029頁より。
     19世紀末のドイツにおける言説が百年以上たった21世紀初頭の --- しかも外国の --- 日本でどのくらい妥当するのかという検証は必要ですが、基本的精神は通用するのではと。
     という次第で(?)、自分の行動と投稿に責任を持つということがどういうことかが端的に表れるのが削除問題です。ということでこの問題についても事例集を設けました。
    削除要請事例集※(別ページヘ)
     言うまでもありませんが、単に削除依頼の投稿を読むだけでなく、その依頼に対する掲示板管理人はもとより他の掲示板参加者からの反響、そのまた依頼人の応答などなども読むようにしましょう。参考になります。
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    ○「マルチポスト」に気をつけよう
     「マルチポスト」は「多重投稿」とも言いますが、その名の通り同じ内容の書き込みをあちこちの掲示板に同時期に書き込むことです。(同じ掲示板に何度も書き込むことも含まれる。)

     異なる掲示板に同時に書き込むという場合、これは絶対禁止行為とは言えないかもしれません。緊急の困りごとがあってなるたけ早く多くの人から助言を受けたいという場合はあるからです。ただし、それぞれの掲示板の趣旨に合ったテーマの投稿であり、かつそれぞれの掲示板で応答があった場合すべてにフォローが可能であることが条件です。そして注意すべきは、このやりとりは一回では終わるはずがなく、その掲示板には何回もアクセスする必要が生じるということです(応答があったら御礼をしなくてはいけないし、質問があったら答えねばならない)。 

     また、もう一つ考えたいのは、“読む方はどうとるか”という点です。掲示板を読んでいる人たちは同趣旨の掲示板を複数読んでいても不思議ではありませんから、“あ、この人は(ハンドルネームを変えているけど)あそこでも似たような投稿をしていた人だな”と気づかれます。“どこの掲示板で答えれば良いんだろう?”と悩ませたり、“他の人が返事するからいいか”と思われては元も子もありません。悪くすると、“掲示板によって書く内容が違うね。どれが本当なの?”とか、“質問より広告が目的かな”と疑われます。 

     こうした点を考えると、マルチポストをするために手間をかけるよりも、応答がありそうで、かつ常連が信頼できそうな掲示板を一つ探すことに手間をかけた方が良いですね。 

     ただ、マルチポストをする人で、かつ広告目的で投稿するひとというのはだいたいは悪質な“確信犯”です。“下手(へた)な鉄砲…”とばかりに多数の掲示板に同じ文章を“コピー&貼り付け”して投稿するわけで、もちろん掲示板のルールもテーマも関係ありません。

    ※無差別投稿者がよく使う前置きが、「掲示板の趣旨に合わなければ削除してください」。趣旨を考える義務があるのは投稿する側なのに。
     そうした広告目的の投稿者のために、手作業ではなくパソコンに自動的に投稿させるという“悪魔のソフト”もあるそうです。そのソフトを利用していると思われるマルチポストの例も下記「事例集」に載せてあります。
    「マルチポスト」事例集※(別ページヘ)
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    ◇「クッキー」問題について
     ネットカフェやマルチメディア室、情報処理教室など共用施設のパソコンを使用して投稿する場合、投稿する前に「クッキー」の機能がどうなっているかを確かめましょう。なぜならあなたのプライバシーに関わるからです。そこで別ページ「クッキー」問題とはへどうぞ。
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    《以上です》
    ※御意見・御感想は→松本の掲示板(利用規定)または松本宛メールにて。
    松本サイトの玄関ウェブ版『検索マニュアル』>本ページ